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id:hide-psy
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「枕草子」は今から一千年ばかり前に書かれた随筆ですが、ピーター・グリーナウェイ監督は
そのことにびっくりしているのです。「今から一千年前といえば、我が英国がほとんど”野蛮人の国”
と同様だった時代なのに、どうしてこれだけ自由に文章を書ける女性がいたのか」ということです。

「これで古典がよくわかる」橋本治

id:ckagami
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勝利も敗北も、同じ太陽から発するそれぞれ異なった光線として、まじりあいもつれあっていた。わたしが馬蹄にかけるあのダキアの歩兵、また後に、乗馬が棒立ちになって互いの胸前を咬みあうような白兵戦のさなかに落馬したあのサルマティア人の騎兵、彼らと自分を同一視したからこそいっそうやすやすとわたしは彼らを撃ち倒したのであった。

マルグリット・ユルスナール著、多田智満子訳『ハドリアヌス帝の回想』(ユルスナール・セレクション1)白水社、2001年、p63。

id:ckagami
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真の生誕の地は、人がはじめて己れ自身に知的な一瞥を向けた場所である。その意味でわたしの最初の故郷は書物であった。

マルグリット・ユルスナール著、多田智満子訳『ハドリアヌス帝の回想』(ユルスナール・セレクション1)白水社、2001年、p41。

id:dominique1228
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【おはよう】
――経営の目的とは?
 多くの教科書には、成長する、業績を高める、ライバル企業を打ち負かす、それが経営学の目的だと教えている。でも、私の提唱している「正しい経営」とは、人を犠牲にしない、路頭に迷わせない、という経営です。会社に関わりのある人を幸せにする活動こそ、経営だと思っています。業績やシェアなんて、結果としての一つの現象に過ぎません。
――といっても業績を気にしないわけにはいかない
 業績や利益を軸に経営を考えるから、おかしくなるんです。
 コスト削減のために正社員を非正規社員に置き換える。社内でやるべき仕事をきついと…[全文を見る]

id:florentine
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「だから、大事なことなんだけど、まず、自分が凡庸な能力しか持ってないということを覚悟しろと。社会と世間とに紛れ込んで自分自身のポジションを獲得していく方法しかない。ほとんどの人は成功しない“普通の人”なんです。ここにしかいられない自分がどうするか。我を出すということが一番いいわけでは必ずしもない。協調性だけを守っていけばいいのか、それはそれでのたれ死にするだけ。そういう状況を把握したうえで、階段を上っていく。言っておきますけど、25歳から上の世界って、気持ちのいいことなんてほとんどないですよ。じゃあどうするかというと、そこでいかに…[全文を見る]

id:dominique1228
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【おはよう】
 どんな大きな事件も悲惨な戦争も、最初の衝撃は薄れ、慣れて、忘れられていく。また事件や戦争が起こったら、忘れていたことを忘れて、こんなことは経験したことがない衝撃だ、世界は変わってしまったと騒ぐけれど、いつの間にか戻っている。

柴崎友香. わたしがいなかった街で. 新潮4月号. (齋藤美奈子. 文芸時評. 朝日新聞朝刊. 3/28. p. 31. より)

id:florentine
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「(作家になるための)資質はおそらく反抗心から生まれてくるものだと思われます」「現実に対する不信、これが文学──文学的天職──の秘められた存在理由なのですが、この不信があるおかげで文学は私たちにある時代に関する唯一の証言をもたらすことになります」(『若い小説家に宛てた手紙』)
https://twitter.com/#!/toyozakishatyou/status/187464234018410497
 
おおきなもの、つよいもの、 「権力」とよばれるなにものかに唯々諾々と従うだけの奴隷みたいな人生に、文学も藝術もいらないさ! 
不信も謎も、悩みも懐疑も、ひとだから抱くんだとおもう
ひとが生きよう…[全文を見る]

id:dominique1228
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 夫の父が脳出血で倒れたのは、昨年の正月。一時は危険な状態が続いたが、生命力の強い父は奇跡的に回復した。だが以降、突然、極度に危険な状態に陥ることが度々あった。そんなとき私は仕事で遠出していることが多かったが、病院に到着するまで待っていてくれて、そして見事に復活して見せてくれた。
 秋吉台に向かうタクシーの中で電話が鳴った。父の入院している病院からで、急に危険な状態になったので、来てもらいたいとの旨を伝えられた。だが、彼岸時期の飛行機の便は満席で、すぐに戻ることは不可能だった。どうしたものかと考えながら、いつものように奇跡的に回…[全文を見る]

id:dominique1228
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『落ちるリンゴを待つな。』
新社会人おめでとう。君は今どんな職場で出発の日を迎えただろうか。それがどんな仕事であれ、そこは君の人生の出発点になる。
仕事とは何だろうか。君が生きている証が仕事だと私は思う。
大変なことがあった東北の地にも、今、リンゴの白い花が咲こうとしている。皆、新しい出発に歩もうとしている。
君はリンゴの実がなる木を見たことがあるか。リンゴ園の老人が言うには、一番リンゴらしい時に木から取ってやるのが、大切なことだ。落ちてからではリンゴではなくなるそうだ。
それは仕事にも置き換えられる。
落ちるりんごを待っていてはダ…[全文を見る]

id:hide-psy
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たとえ小説の中に作者自身が登場して何かを書いてみせたとしても、その外に常に「本物の作者
(トゥルー作者)」がいる。
それはむろん、あらゆるフィクションがそうであるわけですが、むしろメタフィクションと呼ばれる
タイプの作品のほうが、階層化されている虚構の外部に鎮座する「作者性」が、強く働いているよう
に思うのです。
つまり、メタはむしろ「作者」を強化する、メタが「トゥルー」を招き寄せるのです。
実のところ、メタとは別の方法でしか「作者性」は解体できないのだと思います。

佐々木敦「未知との遭遇」

id:poteta
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[PRESIDENT NEWS]
初対面が苦手な人は、なぜ苦手なのか

「初対面が苦手」という人は多いと思います。
 私もその一人です。こういう仕事をしているにもかかわらず、いまだ克服で
きません。

 私の場合、相手によっても変わります。振り返って考えてみると、特に緊張
してしまう相手を、おおよそ以下の3タイプに集約できそうです。

・体が大きい
・目が笑っていない
・早口である

 なぜ、緊張してしまうのか。
 大阪ガス行動観察研究所の松波晴人所長は、「フレームで見ているから」だ
と言います。フレームとは、自分の見聞きしたものをどう切り取るかという心
理…[全文を見る]

id:florentine
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PDCA
http://ja.wikipedia.org/wiki/PDCA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB
 
これ、ですね
試行錯誤を重ねる
わたしがOLをしていた当時の会社では、その企画が成功するか否かはプランニング(考えること)8割と習いました 
川上から川下、エンドユーザー様まで繋ぐ企画であったために、いちど始めてしまったことに修正をすると流れが滞り破たんや混乱をきたしやすいので、むしろ企画書段階で時間をかけて永続的につかえるよう徹底的に詰めなさいというふうに教わったモノです
ですが、そうしたことももう10年以上前のことですし今は時代の流れも速く、レスポンスに迅速さが求められてもいるのでしょう
また川下の手前においても、ネットその他、修正伝達をするための「手段」が多数もうけられているので、役に立つマネジメントシステムでしょうね

id:florentine
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ぶくまでもう話題になってるものですしもしかしたらもうこのへんで話題になってるかもですが
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立教大学は創設以来リベラルアーツを重視してきました。リベラルアーツはここで述べてきた意味での「考える」技法を習得するための訓練体系です。
そのような伝統をもつ立教大学の大学院で学んだ皆さんは、「徹底的に考える」経験を積み重ねた結果、本日の学位授与式に臨んでいるのです。

さて、これまで述べてきたことからもお分かりのように、「考える」という営みは既存の社会が認める価値の前提や枠組み自…[全文を見る]

id:hide-psy
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この「自分の知ってること以外はつまらない」という感覚が暗黙に前提していて
しかし、どうしてだか忘却してしまっているのは、では自分はどうやってそれを知るに
至ったのか、ということだ。
「知っていること」も「知らないこと」だった時期が当然あるわけで、それをどんどん
遡ってけば、やがては「知る」ということの端緒に辿り着く筈なのに、ひとはいつしか
それを忘れてしまう。

「未知との遭遇」佐々木敦

id:quadratus
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「りすはもうすっかり死んでるわよ」
と、ちびのミイは平気でいいました。
「すくなくとも彼は、死ぬまえにうつくしいものを見たのだ」
ムーミントロールは、声をふるわせて、こういいました。
「そうかもしれない。でも、とにかくもう、そんなことはわすれちまってますよ。あたい、この人のしっぽで、かわいい上等のマフをこしらえるわ」
― トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の冬』 山室静 訳

id:dominique1228
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ふり向くと

私の記憶から
とき放たれた夢の少年は

荒野をめざして
走ってゆくのだ

あの時
そうしようと
したように

何処までも

何処までも

吉野朔実『少年は荒野をめざす』

id:dominique1228
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5歳の野原に
少年をひとり
おきざりにしてきた

今も夢に見る
あれは

世界の果てまで
走って行くはずだった真昼

やけるような緑と
汗と言う名の夏が
身体にべったりはりついて

空には

付け黒子みたいな黒揚げ羽が
幾度も幾度も まばたきしていた

あの少年は私
今もあの青い日向で
世界の果てを見ている

吉野朔実『少年は荒野をめざす』

id:dominique1228
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私たちに何ができるんだろう
途方に暮れたあの日
落ち込んでしまったあの日
哀しみに暮れたあの日
でも ふとお菓子を食べたこどもが ぱっと笑顔になった

おとなだって おとなになれないときがある
元気を出せないときがある
そんなときは おやつでも食べて欲しいな
そう思って 真っ赤なグリコワゴンは
東北へ向かったのでした

つらいときは つらいって言おう
励まして欲しいときは 励ましてって言おう
そばにいて欲しいときは
お願いだからそばにいてって言おう

おやつはあなたをちょっとだけ
包み込むものだと 信じているから
しまい込んだ心を 癒してくれると信じているから
気を張っている人を 甘やかしてくれるって信じているから
あなたの元に お菓子を 笑顔を 届けに行きます

新しい未来は 待ってちゃダメだ
ぼくらが 自分たちで 作ろう

(江崎グリコ 全面広告:3/11 朝日新聞朝刊 p. 35)

id:dominique1228
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 普段は忘れて過ごしているのだけれど、たとえば、駅から家までの道を自転車で走っているような、そんな日々のなにげない瞬間に、ふと、誰かに大切にしてもらった記憶が蘇ってくるのだった。
 それは、とても小さな出来事だったりする。
……
 親戚の家で熱を出したときに、冷たいタオルをおでこにのせてくれたおばさんのネギの匂いのする手、自転車で転んで泣いていたときに助けてくれた、お向いのお姉さんの優しい声。父や母だけでなく、外の世界の人々が幼いわたしをひょいっと気にかけてくれた。そんなたくさんの「大切にしてもらった成分」が、大人になったわたしには詰まっているんだ、だから、きっと、わたしは大丈夫なんだ! なにが大丈夫なのかはわからぬが…自転車をこぐ足取りが、ふいに軽やかになったりするのだった。

益田ミリ「オトナになった女子たちへ」 3/11 朝日新聞朝刊 p.34

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――受け止めがたい現実、やり場のない怒りと悲しみ、そして限りのない絶望
――愛する人たちを思う気持ちがある限り、私たちの悲しみが消えることはないでしょう。
遺族はその悲しみを一生抱いて生きていくしかありません。
だから、涙を超えて強くなるしかありません

国主催の追悼式にて、遺族代表 奥田江利子さん (3/12朝日新聞朝刊)