真の生誕の地は、人がはじめて己れ自身に知的な一瞥を向けた場所である。その意味でわたしの最初の故郷は書物であった。 マルグリット・ユルスナール著、多田智満子訳『ハドリアヌス帝の回想』(ユルスナール・セレクション1)白水社、2001年、p41。