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Tips:ルビ記法:[文字(もじ)]の様に書くと文字もじとふりがなになる。
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『太陽の塔』 森見登美彦
・切ない
・痛々しい
・爆笑

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SWALLOWS AND AMAZONS by ARTHUR RANSOME
英米児童文学の定番みたいなもので「心の積ん読」になってる本はなるたけ原書チャレンジ(んなことしてるからよけい積ん読になってる)、の一冊。
ナルニアをもっともっと現実よりの冒険にふったような感じ。
こんな夏休み、一回でも経験できたら一生の幸せ。こどもの時に読んだらそれこそ夢中になったろうと思う。大人になってから読むと、(彼ら呼ぶところの)native視線がどうしても混ざってきてしまう(彼らとわくわくする一方で、彼らを大人として心配してしまう)のでもったいないくらい。どうしたらCaptain Flintのようであれるのか。最後の方は読んでて「あーもう終わっちゃうのかー……」って気分になった。
男子女子それぞれみんな区別なくただの船乗りとして行動・活躍してて、こういうのにありがちなお姫様役の子とかも出てこなくってその意味でも気分爽快。

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『夏化粧』池上永一
・この人の作品は登場人物がどうあれ、ストーリーがどうあれ、一番描きたいのが生き物としての沖縄なのでは?と思っていましたが、この作品は少し違いました。すみません、大して読んでいないのに決めつけて。
・入り口が沖縄世界で、真ん中辺が人間の業(?)で、出口は…!でした。
・始まりと終りの風景がおそらく同じなとことか、かっこいいです。

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『杉の柩』 アガサ・クリスティー
・ここで話題に上っていたので再読。中学生の頃「クリスティで一番いい!」と感動したのですが、内容はすっかり忘れていたので、とてもいい機会でした。
・当時の自分のツボが思い出せないままでしたが…たぶん「登場人物が魅力的」「さぁぁぁーっと木立の先に空の広がるような終りがいい」(←当時「夏への扉」で、ものすごく感動していたので)という辺りかなぁと思いました。
・今読み返しても、やはり登場人物がとても魅力的だし、ストーリーが簡潔だし、いいですねぇ〜。

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『容疑者Xの献身』 東野圭吾(著) 文藝春秋
映画がラストの石神の回想に集約される内容になっているだけに、原作にはもやもやする部分が。確かに、冷酷なのだけれど。
連載中のタイトル『容疑者X』をこのタイトルに変えたことには、大きな意味があるような気がする。
自分が映画で感じたこと、読みが違ってない、とは思いたいのだけど。

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『オルガニスト』 山之口洋 新潮文庫
音楽にまつわる青春記ミステリーふう、と思って読んでたら、最後、怖ろしいことに……! 冒頭をちょっとだけ読んでからなにげなく解説をぱらぱらめくった時に、「なんで解説、瀬名秀明?」と思ったんだが、読み終わったら納得した。
憑かれた人は歯止めを失うと、壊れてしまう。壊れてる自覚もなく。
憑かれた人の物語。憑かれたかった人の物語。
 
さて、何を考えてあの人は、この本をわざわざ目の前で買い求めてまでわたしにくれたのだろう。

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『ポスト消費社会のゆくえ』( 辻井 喬・著 , 上野 千鶴子・著)
・確かに渋谷は変わったなぁ…
・確かに西武百貨店では買い物しなかったなぁ…
・ETV特集で編集で持論を正反対の内容にされて放送された件、上野さんは確かNHKに公に抗議をしていなかったっけなぁ?結構話題になっていた気がする。
・自分には二つの人格があるって、…もう少し表現を選んだらどうかなぁってとことか、20代女性という消費者世代にはイメージ戦略に成功して、一回り下くらいの男性幹部には誤ったイメージを持たれてしまったっていうのは、どうだろうってとことかが、何かひっかかりました。

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『箱船の航海日誌』 ウォーカー(著) 安達まみ(訳) 光文社古典新訳文庫
イギリスではロングセラーの児童書だそうで、この本もかわいらしいイラストがふんだん。
擬人化された動物たちもノアの家族も皆それぞれが同等にある、平和でのんきなノアの箱船の中で、何が起きていたのか・起こったのか、どうしてその生活が失われたかを、ユーモラスだけど妙にリアルにとらまえた話。“スカブ”にゴクリをほうふつとさせられた。
この著者、本来は性科学を専門とする医者で、一般向けの性科学解説書を多数出版、後年はグルジエフに傾倒、児童書はこれ一冊だそうである。そういった変わった著者の経歴を元にこの本をどう読み込むか、というのを見せてくれた解説もとてもおもしろかった。ここがあるから文庫なのだね。

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『マラフレナ』 アーシュラ・K・ル=グイン(著) 友枝康子(訳) サンリオSF文庫
読みながらずっと『ふるさと』の歌がぐるぐると頭を回ってた。これは故郷探しの物語だ。生まれ育った場所という意味の故郷ではなく、いつでも出発できまた帰還できる場所、としての。
だからエステンスカールが哀しかった。
読後、『罪と罰』も頭に浮かんだ。あれも同じ意味で故郷探しだったのかもしれない。

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Hercule Poiro's Christmas by Agatha Christie
もっとも殺人事件にふさわしくない、しかしありがちな時期としてのクリスマス。再会と邂逅の季節に起こった、血縁をめぐる殺人事件。
ラストの方、まるで横溝正史でも読んでるような展開でありました。
ぎりぎりNew Yearになる前に読み終わってよかった(^^;)

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『訳者解説 -新教養主義宣言リターンズ』山形 浩生
解説対象の本や、紹介されている本で読みたいものを読み尽くさない限り、読了気分になれないモヤモヤ本。

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畠中恵「アイスクリン強し」
・ブラタモリでおなじみの築地明石町居留地が出てきました。
・しゃばけの主人公が大店の離れで妖怪に守られているように、こちらの主人公は居留地の外国人の中で育っています。
・江戸の話よりお話めいたところが減って、江戸時代より生活の厳しい雰囲気はありますが、未来を感じられるお話です。

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読み応えありました。『杉の柩』も好きです。
最後にああいうふうに終わっていくと思ってなかったんで、なんというか、圧巻でした。
giftedの幸福と不幸というものを考えさせられました(『ガラスの仮面』のイサドラ・ダンカンのエピソードも思い出した(笑))。

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THE HOLLOW by Agatha Christie
「真相」以降が胸につきささるような展開だった。反則だっていいたくなるくらい、あるキャラのイメージが反転した。
最後の一行自体も、そこへの収束力もすごかった。A Pocket Full of Ryeだったか、あれのラストのミス・マープルをちょっと思い出したり。
同志のような組み合わせもあれば、補い合うような組み合わせもある。その両方を同時に保ちあえる相手が見つけられるほどラッキーな人間は、ほとんどいないんだな。
トミー&タペンスの人気ってそういうとこかもなあ。

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『アポロンの眼(バベルの図書館1)』 G・K・チェスタトン(著) 富士川義之(訳) 国書刊行会
最初の短編をのぞくと、残りはブラウン神父とフランボウがセットの短編集、のような感。

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『白魔』 マッケン(著) 南條竹則(訳) 光文社古典新訳文庫
うーんこれって怪奇短編なのだろうか。まあシャーリィ・ジャクソンをホラーというなら確かにこれもホラーなのだろうけれど。
基本的には、この短編集は魔女がひとつのテーマになってるかな。
しかし一方で一緒に収録されてる『生活のかけら』は、もう一つの世界とこの世界の混ざり合った散歩というか冒険というか放浪の描写にうっとりさせられた。怖さなどみじんもなく、わたしもあのあわいの世界に漂うように歩きたくなった。
もしかしたら魔女は、そのあわいの世界の象徴なのかもしれない。著者にとって。

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畠中恵『ぬしさまへ』
・17歳の病弱な大店の若旦那と、彼を我が子以上に溺愛するイケメン妖と、彼を慕う妖怪たちいうキュートな設定なのに、読後感が切ない。
・最後の話が好きです。
・出てくる和菓子、全部食べたい。幼なじみが作ったのを除いて。

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松井今朝子 『円朝の女』
・虚々実々の混じりあう物語。ご一新前後の有名どころが登場するのが面白いです。
・“円朝の”で時代背景や何かがうんと鮮やかに、また重くなっているように思います。
・最後の話で救われた気がしました。

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『突破論。』 KKベストセラーズ
job aidemの連載記事をまとめたものというだけあって、「サッカーという仕事」に対するプロとしての言葉が多かった。好きなことを仕事にすることの難しさや、プロになった直後の感覚、なんかが直截に語られてた。
フリューゲルスに関して語る選手も少なからぬ人数いました。
これもいずれ買いますです。

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『もの食う人びと』 辺見庸(著) 共同通信社
ものしらずの自分にとってはいろいろショックが大きかった一冊。特にこの本で扱われていた時代は、自分はまったく世界に目を向けていなかった頃だったので。
ユーゴスラビア関連の部分読んだ前後でグランパスが優勝して、なんか感慨にふけってしまった。