『マラフレナ』 アーシュラ・K・ル=グイン(著) 友枝康子(訳) サンリオSF文庫 読みながらずっと『ふるさと』の歌がぐるぐると頭を回ってた。これは故郷探しの物語だ。生まれ育った場所という意味の故郷ではなく、いつでも出発できまた帰還できる場所、としての。 だからエステンスカールが哀しかった。 読後、『罪と罰』も頭に浮かんだ。あれも同じ意味で故郷探しだったのかもしれない。