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Tips:ルビ記法:[文字(もじ)]の様に書くと文字もじとふりがなになる。
id:ckagami
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すると、あれはキャピュレットの娘か? とんだ高い取引だった! まるで敵に与えた債権だ、俺の生命は。

中野好夫訳「ロミオとジュリエット」

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恋はやさしいものだとねえ? 恋はつらい、あまりに残酷だ、暴君だ、茨のように人を刺す。

中野好夫訳「ロミオとジュリエット」

id:dominique1228
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基礎的な社会にだけ生きて国家のことは知らないよ、ということはできない。国民国家の中に僕らは仮住まいしていて、大家には義理がありますから。だけど、それはあくまでも義理。義理は果たさねばならないが、本心は別のところに置いておきたいものです。
(渡辺京二)

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人は何のために生きるのかと考えると、何か大きな存在、意義あるものにつながりたくなります。ただ、それは下手するとナチズムや共産主義のように、ある大義のために人間を犠牲にしてしまう危険がある。人間の命を燃料にして前に進むものはいけません。その失敗は、歴史がすでに証明しています。
(渡辺京二)

id:dominique1228
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和解のために大事な点は、相手の痛みを認識していることを示し、「我々はあなたを傷つけた。我々は自国民にそのことを伝えている。将来二度とこうしたことを起こさないと約束する」ということなのです
ジェニファー・リンド

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 長寿番組の「笑っていいとも!」が終わってしまった。出演者は、いつも楽しげで、どこまでも明るい気楽な番組だった。そう思っていたのに、最終回やグランドフィナーレを見て驚いた。そこに出ている人たちが、日々不安を抱え、つらいときも笑わねばならなかったことを告白したからだ。
 私たちは脚本家というテレビの裏方の仕事をしているので、この感じはリアルにわかる。テレビの中の人は、のんきそうに見えるかもしれないが、けっこう過酷な日常を生きているのだ。生身の人間でありながら、常に明るく美しく見られなければいけないというカセは、人をおかしくする。そ…[全文を見る]

id:dominique1228
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ソムリエが幸福な職業かどうかは知らないが、僕は正直なところ、あまりなりたいと思ったことはない。なぜなら、1杯のワインを飲んで、そのワインが「ブルーベリーの風味をたたえ、その奥にかすかなレザーの香りがする」といったような分析をしなければいけないからだ。
素晴らしい女性と会って、ついキスしてしまいたくなったり、抱きしめてしまいたくなったりする気持ちを抑えて、「彼女の左目のしわが魅力的だ」とか、「その下にある、かすかなとび色のほくろは最高だ」とかいうのは、結構大変なことだと思う。
____岡村伸彦「勝手ワイン。」p. 15

id:dominique1228
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何度も言うが、ワインを分析するのはやめよう。ワイングラスを試薬瓶代わりに使うのはやめよう。あんまりうるさいことをいうと、かえってワインの最高のエッセンスは逃げていってしまう。
____岡村伸彦「勝手ワイン。」p. 35

id:ckagami
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屋敷をあとにしてから一時間もたたないうちに、ふさぎこんでいた気持ちが変化した。屋敷でもらった長靴を履いて歩いているうちに、なぜかはわからなかったが、かつて若かったときも、老いた今も、自分の人生は無駄ではなかったのだという認識に突然見舞われた。そして、この旅は死に向かう旅路ではないと、不意に悟ったのである。
ウィリアム・トレヴァー著、栩木伸明訳「聖母の贈り物」『聖母の贈り物』国書刊行会、2007、p368。

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時間と場所を書くようになった副産物のようなものもある。それは記憶がとても明確になったということだ。時間も場所も日記に書かなければと思っていると、たえず意識する。それまでは漠然と「あの通りにある喫茶店」くらいにしか記憶していなかったのが、「一乗寺木ノ本町の喫茶からふね屋」というように、記憶がより具体的になっていったのだ。記憶が具体的になっているということは、観察力がついてきているということでもある。つまり、書くべきだと思っているから、覚えているし、発見するのである。
『日記の魔力』表 三郎

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「本というのは、おのずから他の本を読ませる力があるものなんです。ある本が孤立してあるのではなく、本の世界の中にあるのだから、感動すればごく自然に、他の本に手が出る仕組みになっているんだ」
鼎談・読書について 筒井康隆さん×丸谷才一さん×大江健三郎さん
http://book.asahi.com/clip/TKY201102020200.html

とても、好い。素晴らしくよい。こうでなくっちゃ、ていう気がして大変に快い。
しかし、しかしだな、
こういう読書は今されてないんだな、ていう気がしてる。

id:hide-psy
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時としてごく稀に、歓ばしい昂揚された瞬間が無いでもなかった。生とは、黒洞々たる無限の時間と空間との間を劈いて奔る閃光と思われ、周囲の闇が暗ければ暗いだけ、また閃く瞬間が短かければ短かいだけ、その光の美しさ・貴さは加わるのだ、と真実そのように信じられることも、時としてある。しかし、変転しやすい彼の気持は次の瞬間にはたちまち苦い幻滅の底に落ち込み、ふだんより一層惨めなあじきなさの中に自らを見出すのが常である。だから、しまいには、そうした精神の昂揚の最中に在ってすら、後の幻滅の苦々しさを警戒して、現在の快い歓びをも抑え殺そうと力めるようにさえなったのだ。

中島敦 狼疾記

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信田 男ほど人の話聞いてもらって当然と思ってる人種っていないよね。
上野 そう。自尊心のお守りさえやってもらえば、男はどんな女でもいいのよ。

上野千鶴子、信田さよ子、北原みのり『毒婦たち』p137

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上野 以前、オウム真理教の女性信者が「上野千鶴子も読みました、小倉千加子も読みました、でもフェミニズムは私を救ってくれなかった」と発言したそうです。あったりまえだろう、フェミニズムは宗教じゃないんだ!

上野千鶴子、信田さよ子、北原みのり『毒婦たち』p31

こんな感じで、いつも通り、千鶴子たんが会ってもいない人に対して適当なことを言う本です。「あひゃひゃひゃ」という笑いが止まりません。

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この人たちはすぐに乾いてしまい、自分の袖が濡れてしまったことなど思い出しもしますまい。帝だけが、心にいささか海の苦みをとどめるでしょうが。この人びとは画のなかで死ぬようにはできていないのです。

マルグリット・ユルスナール「老絵師の行方」

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一度東京に戻って態勢を整えてから出直すのがいいかもしれない。人間、迷っているときは、思い切って方向を変えてみるのがいい。お前のその面は迷いだらけだ。そんな面でいい仕事ができるとは思えん。

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義務感と人情から毎年母に会うために帰郷するのは、つまるところ母親がかけがえのない存在だからである。しかし彼は、母を心から気にかけたことは一度もなかった。

ウィリアム・トレヴァー「エルサレムに死す」『聖母の贈り物』

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羽生結弦選手の関係者にゲイが多いから、彼も同性愛に染まってるにちがいない、という発言をネット上で何度か目にしたけど、それが本当なら、異性愛者に囲まれて暮らしてる私も、そろそろ異性愛者に転向してもいい頃よねっ!

バイセクシュアルの作家・森奈津子先生のツイートより。

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写真2・6 サバクトビバッタの防御行動.(A)茶色い液体を口から吐き出し,(B)すかさず志村けんの代名詞「アイーン」をして口をぬぐって,(C)前脚の先端に液体を付着させたら、(D)前脚を振り回して自身を捕らえている敵に塗ったくる.人に対して精神的ダメージを与えるのに有効.

前野 ウルド 浩太郎『孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生』東海大学出版会、2012年、p36

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「どれ…よっこら聖徳太子…」
「またそのような…飛鳥時代のオヤジギャグを…」

岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」12巻p176