とはいえ祖母はよくも悪くも情緒豊かで、かっとなるとビール瓶を割って父に迫るような一面もあったので、喧嘩もした。
支配欲、独占欲も強く、つまらない嘘も言う人だった。両親の仲を引っかき回すようなところもあった。
わたしも祖母を怒らせた、へそを曲げられ、理不尽な言いがかりを受けたことが何度もあったけど、わたしは他の親族と違って祖母を嫌いにはならなかった。
ただうんざりして、腹を立てた。腹が立ったら文句も言ったし、口を利かなかったこともあった。
表面的には平然とすごし、心が離れていく他人同士の付き合いではなかった。
性格に問題があることと愛情があることは別で、強い絆で結ばれている人間同士はお互い腹を立て合っても絆が弱まることはないということを、わたしは祖母との関係で学んだと思う。
祖母は氾濫しやすい川のような人だった。わたしはその川の流れににずいぶん助けられた。
祖母は長年不定愁訴で数々の薬を飲み続けていたけれど、
「はてこがお嫁さんになるまでは、おばあちゃまは死ねない」
というのが口癖だった。
この祖母は性格的にいろいろ問題があって、いま思えば人格障害傾向が強かった。
それでわたし以外の親族は祖母にははっきりものを言わなかった。
わたしが生まれたとき祖母は、初孫だった兄を無理矢理取り込むことに失敗し、自分も兄も母も深く傷つけていたところだった。
わたしは祖母に懐いた。祖母はわたしが喜ぶような遊びが得意で、習字紙で姉様人形を作ったり、絵を描いたり、歌を歌ったり、大分の家の裏に流れていた川で魚を捕ったり、楽しい時間を過ごした。
無理矢理引き離されて泣き喚きながら祖母の元に連れ去られていた兄と違って、わたしは祖父母の家に一人で何泊でもいた。帰るときになると泣いて祖母にすがった。
それで祖母は一生わたしを溺愛した。
前の年にわたしのHPをのぞきに来たもちおは、文面に一目惚れして以降仕事も変え、資格を取り、山口から横浜へ引っ越し、わたしが寝込んでいたころには数日おきに様子を見に来てくれていた。
そして倒れる前から、なんど断ってもめげずに「結婚してほしい」と言っていた。
この人はいい人だし話もあうし面白いけど、いろいろ頭がおかしいと思っていた。
弱いところにつけこまれて絡め取られるようで腹立たしく、なんとかもう一度自分で働いて食べていけないかとあちこちの病院で高額な薬や治療を受けた。
結婚はお互い自立した大人が、愛情のもとにするものだと思っていた。
貯金が翌月の家賃を下回ったとき、看取ってくれるなら結婚すると言って結婚した。
そんな理由で結婚する自分も、それでほいほい結婚するもちおも最悪だと思った。
翌年亡くなったのはわたしじゃなく祖母だった。
9年前の今日は、役所に行って届けを出して横浜の駅ビルで食事して、帰宅してすぐに寝た。
もちおを異性としてどうしてもすきじゃなくて、付き合うことも結婚することもずっと断り続けていた。
原因不明のまま911以降体調を崩し、体重は減り続け、神経は亢進しっぱなしで、自分でトイレにいくのもままならないような日々だった。年明けてしばらくしたら死ぬんじゃないかと思っていた。
「ここで孤独死したら資産価値がさがるべな。大家さんに迷惑かけるべな」
と悶々としていて、なんとか自分の始末をしなければならないと思い、遺体があがらないというフェリーの航路を調べ…[全文を見る]
フォローじゃないですよ。
ふと考えたらパンツパンツ連呼されるのはもう三回目な気がするのですが、堅い話にかこつけてた強烈なセクハラオーラや冗談交じりのオヤジエロス波を出す人の毒気にほとほと辟易している中で、「まったくまたパンツの話か。バカ言ってるよこのひと」としか感じないで聞いていられるのは、もしかして彼の高貴な人格のなせる技なのかもしれませんよね。
フォローじゃないですよ。フォローじゃ。
せっかく久しぶりに女装したんだから外行きたい。
チッ!
チッ!
チッ!
服脱いで着替えたら体調にふさわしい気分になるべな。
おでかけ中止だけどお化粧落とすのがめんどくさい。
そんなわたしにとってもやさしいミネラルファンデシリーズです。
お風呂に入って着替えてお化粧したらくたびれはてた。
とかいうのを昼間書くと問題になるくらい、男女差別というのは表の世界では口にしてはいけないことだから、それが怖いよね。
差別ってみんなそういうものかもしれないけれど。
標的にされていない生徒にも悩み事はあるだろう。
成績が悪いとか、友だちがいないとか、恋人がいないとか、あれこれあれこれ。
無視されているように感じていれば、いじられるだけ幸せだと思うかもしれない。
でもそれは、標的にされることとは全く別の問題だ。
「自分たちだって辛いから同じだ」
というのは見当違いだ。
これに思いが至らない男性は女性の警戒心を理解できないと思う。
男性が襲われないのは純粋に体力があるからじゃない。
日本では一般的に襲うものじゃないと認識されているからだ。
標的にされていない生徒と標的にされている生徒は同じクラスにいても感じ方が違う。
標的にされていない生徒は自然にふるまっていれば問題ないと思うだろう。
標的にされている生徒は神経質で自意識過剰だと思うだろう。
甥とショッピングセンターに行ったときのこと。
雑貨店をぶらぶら見ていて、ふと気付くと甥が見えないことが何度かあった。
もう少し小さいころは何はさておき探しにいったけれど、もうだいぶ大きい。
さらわれるような年齢じゃないからな、と思ってはたと気付いた。
これが女の子だったら、年齢を重ねても心配は減らない。
心配事の種類が増えるだけだ。
にこたまくんを泊めたときもそう思った。
女の子は、既婚者とはいえ見ず知らずの異性の家に一人で泊まらない。
「女の子が異性の家に泊まる=性関係を持つことに同意している」
と当然のように考えられていることさえある。
そして泊めた人じゃなく、泊まる人が責められる。
女の子は襲われないように、怒らせないように、刺激しないように
無意識に警戒しながら生きていく。それはもう一生。
老人ホームで痴呆症の女性を玩具にしていたニュースが忘れられない。
思いつきで始めたので、変なバイトではすごい適当な源氏名を使っている。
は「店変わったら考え直した方がいいかな」
も「みんな変な名前名乗ってるしね」
は「いま風でインパクトのあるのがいいね」
も「横文字でいくか」
は「いま風で横文字・・・ニュートリノ・・・?」
も「いいじゃん」
は「ニュートリノ・テ・ナニー」
なんて信用ならない名前でしょう。
は「あー。わたし今のバイトやっていけるかな」
も「あー・・・うん」
は「なになに」
も「こういう問題について話し合ってもね、むだなわけですよ」
は「なにそれなにそれ」
も「だっておまえ始めて二ヶ月だろ、三ヶ月くらいは試用期間だと思ってなきゃだめなんだよ。俺はいまの仕事やって十年になるけどさ、始めて五年くらいは『俺なんかがこんなところに置いてもらってほんと申し訳ない』と思ってたよ。ていうか現状認識おかしいだろ。一生今のレベルでいくと思ってんのかよ。それで将来考えるって1+1=1っていうくらい変だろ」
は「ああ、うんそうだね・・・ん? そうか…[全文を見る]
今日の萌え萌え一家
「バァバなにしてるの? キャハハ! バァバだーめ! もーだーめってばあ! キャッキャ!」
とばあちゃんとキャッキャウフフしてる。窓からがんみしたいけどがまん。
ちなみにもちおの親族から「はてこさん、もちおがお世話になって」と言われたことは一度もない。
もちおママンは言葉よりモノをあげたい人なんだけど、モノにうるさい嫁なのでつまらないと思う。
義弟には感謝の言葉は要求せず、フレッシュネスバーガーやハチワンダイバーを要求している。
わたしが個人的に母や親族のために何かするときも、もちおが私たち夫婦二人家族としてのリソースを、わたしの親族に費やすことに同意して支持してくれているということについて母は感謝しているのかもしれないしさ。仮にもちおとわたしの立場が逆転していたとしても。
それに実際もちおは自分の親族よりうちの方にずっと時間や体力や資力を割いてくれている。申し訳なく思う。
母はわたしが親族や母のために何かしても、わたしではなくもちおに礼を言う。
もちおがわたしを養っていることについても機会あるごとに礼を言う。
自分が無視されているようで不愉快だったけれど、考えたらだいじなことだよね。
わたしは母に恩義があるからいろいろ大目に見れるけど、もちおはそうじゃないんだもの。