震災被害でライフラインと食材が絶たれ、旅館を休業せざるを得なくなった。
営業再開まで掃除して掃除して掃除しまくり、天井の煤払いから障子と襖の張替えもすべてすませた。
壊れたボイラーから何から直しまくって旅館をピッカピカに磨き上げ、従業員用のまかない料理も一流品を出した。
一ヶ月後に営業再開して、連休の稼働率は96%だった。
という話もwebで読んだ。
失業中に何をするかで復職後の明暗が分かれるんだなと思った。
/くたびれ はてこ
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震災被害でライフラインと食材が絶たれ、旅館を休業せざるを得なくなった。
営業再開まで掃除して掃除して掃除しまくり、天井の煤払いから障子と襖の張替えもすべてすませた。
壊れたボイラーから何から直しまくって旅館をピッカピカに磨き上げ、従業員用のまかない料理も一流品を出した。
一ヶ月後に営業再開して、連休の稼働率は96%だった。
という話もwebで読んだ。
失業中に何をするかで復職後の明暗が分かれるんだなと思った。
「女性は妊娠出産で休職せざるを得ないから社会的に不利。だから専業主婦になる」
と決めていた女子大生が、留学先でベビーシッターのアルバイトをして、
「育児休業中に資格をとって休業前より有利な状態で復職した」
という話を聞いて、育児休業やるじゃん! と思ってやる気満々帰国して、今は社長。
という話を日経で読んだ。ワーク・ライフ・バランス社長のお話。
「訓練奨励金を受給される方は出席日数が八割を切ると受給資格がなくなります」
「原則的に授業開始後1分を経過すると欠席扱いですので気をつけてください」
というお達しがオリエンテーションであった。オリエンテーション終了後、
「1分で遅刻扱いなんですか? 1分で? どうしても?」
と、食い下がっている人がいた。「最近厳しいんですよ」と講師の方が答えていた。
はてこはそもそも受給資格がない身でよかったと思った。
さっきファンナンシャルプランナーの人がきて保険の話をあれこれしていった。
最後にうちの給料と貯蓄額を聞かれ、正直に言ったら額の少なさに愕然としていた。
そうよ、だから掛け捨ての共済にしてるのよ。
この人と話をしてから数週間音がしなかった。
その間、わたしは朝型生活を目指し、眠れないなりに比較的規則正しく暮していた。
いまも音の正体はなんだろうと気になっている。
観察可能な、物理的に音を出す何かがあるんじゃないかとまだ思っている。
何があんな音を出すんだろうとずっと考えている。
音の発生源に近づいてもっとよく聞きたい。
わたしはその音が気に入っているのに、滅多に聞けない。
さっき発言小町のまとめを徹夜で眺めていたら、久しぶりにあの音がした。
(身体壊すよ、って言ってるのか)と思って、音のする方を見た。
「でもさー、もっと何か具体的に言ってくれないと」と独り言を言ってみた。
珍しく、音はすぐに止んだ。
何となく済まない気持ちになった。
この人はそういう能力があると自負していて、始終誰かの霊を供養したり霊視したりしている。
以前もっとはっきりこれは生きている人間じゃないですね、というものを見たときに
「近所に神社があるでしょう。そこの樹の精ですって。妖精みたいなものね」
と言われたこともあった。
「嫌(な音)じゃなかったでしょう?」
「はい」
「ご守護霊さまよ。同じ人じゃなくて、何人もね。心配してたみたいよ」
えー、オカルトめいた音じゃないのにー。
でも、考えてみると音が聞えるのはたいてい徹夜したり夜更かししたりしている時だ。
その頻度が高い時期に聞え始めたので気付かなかった。
でも、この音がもちおに聞えないのはどうしても腑に落ちなかった。
とにかく物理的なくっきりした音なのだ。
さて、少し前にこの話をある人に話したところ、その人は「ああそれ、」という顔で
「ご守護霊さまよ」
と断言した。
「え」
「一人じゃないわね・・・・・・・・・」
目をつぶって何か数えている。
「ハチ・・・キュウ・・・九人ですって。あなたその時、疲れていたんじゃない?」
なんですと?
見ると止む。ならば見なければどうなるか。
わたしは一人きりの部屋で小芝居を始めて見た。
何も聞えなかったかのような顔をして、小町を眺め続ける。
(ピン!)
音がした。でも見ない。
(・・・ピン!)
さっきより早い間隔で音がした。見なければ早くなるのか。
(・・・ピン!・・・・・・ピン!・・・・・・ピン!・・・ピン!)
まれにしか聞えない音がどんどん鳴り始めた。
(ピピン!・・・ピピピン!・・・ピン)
わたしは確信した。この音はわたしの気を惹くために鳴っている。
また別の日のこと。
わたしはもちおと喧嘩をして、書斎に布団を敷いて横になっていた。
そして怒りでぷんぷんしながら小町のログを眺めて気を紛らわしていた。
機械的にリンクをクリックして無為に時間を潰していると、突然あの音が聞えた。
わたしははじめてぎょっとした。
これまで音が聞えたのは寝室だったので、そこに何か音がする理由があると思っていた。
でも書斎は寝室の反対側にあって、窓の外は通路だ。
そして外が暗い時間に音が聞えたのもはじめてのことだった。
音は天井の白熱球が並んだ照明の方から聞えた。
(天井の白熱球の中で音がしているんじゃないか)と考えてみた。
でも寝室の天井付近には白熱球はないし、書斎の灯りは消していた。
さらにおかしいと思ったのは、音がした方をわたしが見ると、明らかに音が止むことだった。
妹にこの話をしたところ、なぜか妹は眉をひそめ、「やめてよ」と言った。
「え、なんで?」
「もー、やだそういう話」
わたしが幽霊か何かの声を聞いたかのように怖がっている。
「ちがうよ、すごくはっきりした物理的な音だもの」
「でももちおさん、聞えないんでしょう?」
「俺は聞えない」
「ほら~!」
「もちおは耳が悪いんだよ!」
「なに、どうしたの?!」
怯える妹を見て甥も恐がり始めた。わたしは予想外の反応に面食らった。
ただの音の話なのに。
でも、その日の音はベランダの外ではなく、部屋の中の天井の隅の方から聞えた。
そして外は晴れていた。雫がどこかに当たる音ではないらしい。
天井付近に音が出るようなものは何もない。
音が出る条件がわからないので、わたしは音がますます気になってきた。
「幻聴じゃないの」
と耳が悪いコミュメンバーもちおがいぶかるのでムカついた。
もちおはmixiで「耳が悪い」コミュに入っており、日頃から聞き間違いが多い。
体質的に一方わたしは聞えすぎて具合が悪くなるくらい。
わたしはじれったく思いながら次の音を待った。
土曜日の明け方の部屋はしんとしている。
(…ピン!)
「ほら! ね、いまの聞えた?」
「聞えない」
「え~」
小さいけれど、こんなにくっきりはっきりした音なのに、どうして聞き逃しちゃうの!
しばらくそんなやりとりを続けたけれど、とうとう最後までもちおには音が聞えなかった。
わたしが一人で起きている時にそんなことが続いた。
ある日、もちおが家にいるときに音が聞えたので、急いでもちおに何だと思うか聞いてみた。
「何の音?」
「聞いてなかったの?」
「うん」
「ちょっと待ってて。また聞えたら言うから」
しばらくしてまた音が聞えたので、急いで「ほら!」ともちおに伝える。
「これ、何だと思う?」
もちおはきょとんとして言った。
「なにも、聞えない」
数ヶ月前からときどき聞える不思議な音の話
金属の櫛の歯をはじいたような、水琴窟のような、小さいけれどはっきりした音が聞える日がある。
どこから聞えるのかわからない。音のする方を見ると音が止む。
最初に聞いた日が雨上がりだったので、はじめは窓の外で雨の雫が何かに当たっているのだと思っていた。
でも、雫が垂れているにしては音が聞える間隔が安定しない。
気になって耳を澄ますとしばらく聞えない。
来週から学校やけどこんなぎりぎり生活でやれるんか。
認めたくないけど今日は何もできない。
ここ数年、ケーキは胃に堪えるし、アイスの入ったデザートは体が冷えるし、袋菓子は原材料を厳選しないと舌がぴりぴりするので、気晴らしに何か食べるのが難しかったんだけど、豆腐を食べればいいんだと気がついた午後。おやつだったらこの値段でもいい。
動画を見て自宅で一人で勉強するのまじさいこう。
一時停止でノート取り放題、問題聞きなおし放題、意味不明ワード検索し放題。
うるさいクラスメイトに煩わされることも、デキスギ君に合わせてあわてて問題を解く必要もない。
お勉強する決意さえあれば超自分ペースで誰にも支配されずにお勉強できる。
トイレも休憩も思いのまま。
先生と戦うことにリソースを割かれちゃってたらしい尾崎豊さんも、動画配信でお勉強すればよかったのに。

書斎にcomplex_catさんご子息画伯の絵を飾っているのだけれど、さっき妹が来て
「この絵なに? いいね」「え、子供が描いたの?」
と話の合間に何度も言って、帰り際そばでしげしげと眺めて
「いいねえ」
といたく感心して帰っていった。
昔は辛いこと、悲しいこと、やりきれないことがあるときは、よくフリーセルをやっていた。
フリーセルの数字が揃って片付く感じがすきだった。
手の届かない問題を抱えているときに片付けられるものを見ると落ち着く。
いまは歯ブラシと雑巾を持って家の中のローカルな場所をゴシゴシ磨く。
今日は洗濯機の蓋の折戸の裏と、流し台の下の収納をゴシゴシゴシゴシ磨いた。
動かせない問題を抱えているときに、目の前を片付けて磨くと慰められる。
できることもあるな、それをするしかないな、と思う。