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『流』東山彰良

ずっと「ながれ」だと思っとった…第153回!直木賞受賞作品←これだけでリクエストしてしまい、ページをめくって登場人物の名前に苦手意識が芽生えずにはいられなかった。こりゃ読まずに返却かなと思ったけど、プロローグで私の心は鷲掴みにされたのでした。こんな書き方が出来る人なら、きっとおもしろいに違いない!果たして2日で読破しました。
いつもながら読解力は乏しいので、テーマや背景に馴染みがないのも手伝って、この小説は特に「理解できた!」なんて言えないんだけど、ああこういう世界もあるのかと、静かに腑に落ちていきました。
「神様はきれい好きに違いないけれど、汚れた街を水拭きした雑巾を、わたしたちの頭の上で絞っているのだった」とか、表現がとても面白かった。

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研究者が書いたにしては突っ込んだ分析がなく、子が親について書いたにしてはねじれてない。すごく淡々としてる。おもしろい。名著だと思う。

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『アイヌと縄文 もうひとつの日本の歴史』瀬川拓郎
・アイヌ=縄文じゃないし、縄文=豊かで安定した失われた楽園でもない、そういうロマンではなくて
・細かに人の動き、品物の流れ、文化・社会の変容と受け継がれたものが書いてあって、ロマン
・北はアリューシャン列島まで話は広がるけれど、主な舞台は北海道なので、道民の方々が読むと、きっともっと面白いはず

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『産む、産まない、産めない』甘糟りり子
お慕いしているハイカーさんが読まれたとあったので、借りてきました。
「産む、産まない」だけではない、「産めない」にはたくさんの意味が理由がある。私はこの言葉には多分人一倍敏感だから、求めていたものに出会えた気持ちになりました。
苦労してきた重美さんに、これ以上辛い目に遭わせないで!と思ったけど、桜子…ありがとう。最後にちょっとだけ救われました。羊水検査はどうかと思ったけどね。このくだりは必要だったのか。この検査ではわからない障害もあるよ…って、よけいなお世話ですが…
第7話が良かったから、そう思…[全文を見る]

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『子の無い人生』酒井順子
このタイトル!思わず手に取ってしまった。
なんとなく触れがたいテーマを取り上げるなんて感心。
「はじめに」の「二人以上の子を持って初めて、結婚は完成したと見なされるらしいのです」という一文にはガツンときた。やっぱりそうなんだよね。
この「やっぱりそうなんだ」がいくつもあって、もちろん腑に落ちないところもあったけど、すいすい読めました。

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「まぶた」小川洋子

短編集なのですが、全体を通して不思議な雰囲気。
SFというほどではないにしろ、自分の身には起こりえない、でももしかしたら・・・というぞくっとするようなリアリティを感じる文章でした。

あと、堀江敏幸さんの解説にあった「あるひとにとっての不在がべつの人間にとっては貴重な再生への契機になる」という言葉にグッときました。
何かに気がついて行動すれば、まだ間に合うかもしれない、そんな気持ちにさせてくれる一冊。

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いとうせいこう、奥泉光、渡部直己 『小説の聖典(バイブル)  漫談で読む文学入門 』
いとうせいこうと奥泉光がやっている文学漫談を収録したもので、とても楽しい一冊。小説にまつわるいろいろが大体おさまっているし、両氏の作家としての生々しい話も読めます。渡部直己のふざけた注もちょっと懐かしい感じで良いです。10 年くらい前に出た本を文庫化したものなので、ああ、いとうせいこうはこの悩みを今やのりこえているなあとか、そういった部分もあって複雑な読み応えがあります。

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春日武彦『鬱屈精神科医、占いにすがる』
おもしろかった……! 自己嫌悪はいい暇つぶしであるがゆえに癖になる。繰り返しやってくる鬱屈を自分自身で突き放しつつ、その不幸を混ぜっ返すために占いにすがる。そうかあ。この「占い」に相当する部分に日頃、自分は何を用いているのかなあ。

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『火花』又吉直樹
又吉さんはエッセイを読んだことがあるから、言葉の使い方が丁寧というか、描写が美しいのはわかっていて、この小説でもそうだった。
私が普段、わかっているからと敢えてアウトプットしないことを、真っ正面から書いている。実はそれはとても表現しづらくて、わかってもらえるように書くのは大変に難しい。だから、文章を読むと、何かを確認するみたいで良かった。
芥川賞を受賞した作品を読むのは、これが初めてじゃないかしら。難しそうな印象だったけど、そこまでじゃなかったかな。易しくはないけど。

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『チャイルド44』トム・ロブ・スミス
上巻は1週間かかったのに、下巻は一日で読めた。
脚本家だったというの、納得する。ナージャが帰宅途中の父親に会うとこの描写とか、すごく映画的。

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「フロンターレあるある2」読み終わった。ものの30分で読み終わってしまった(面白かったけど!)1に比べるとなかなかしっかりとした内容でした。
私もケンゴ以外の選手はフロンターレ初年度知ってるくらいのファン暦はあるから、エピソード的なものは大体知ってるのでニコニコとあるあるっていうよりは「そうそう」っていう感じで読んでいたんだけど、ヒデちゃん(佐原秀樹U12監督)とシュウヘイ(寺田周平U15監督)のレジェンドインタビューにはウルウルしてしまいました。
歴史・・・なんだねぇ・・・私たち。こういうのって、いいよねぇ・・・って(笑)
特に毎年届く…[全文を見る]

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『キッチン・ブルー』遠藤彩見
給食のお兄さん繋がりで、同じ作者の短編集。ほんと、給食のお兄さんでも痛感したけど、料理することと食べることは本当に、当たり前すぎてできて当然になってる。全然当たり前じゃないのに。料理下手な私には、2話目はキツかったなぁ~。
お腹がぽっこり出た50代のバーのマスター。この人物を主軸に、もう一冊出てもいいんじゃないかなと思いました。ちょいちょい出て来すぎだもん!第2の主人公?こういうの他の小説でも見かけた気がする。そういう風潮なのかしら。

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「ドグラ・マグラ」夢野久作
ようやっと最後まで読み終えましたが精神に異常をきたしてはおりません

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『外国語の水曜日 学習法としての言語学入門』黒田龍之助(現代書館)
理系大学の第二外国語でロシア語を教えてる著者の、「なぜ理系大学で第二外国語を学ぶ必要があるのか?」に対する答えから始まる、言語と言語学についてのエッセイと入門書。笑えます←重要
前々から、(大学以降からの)講義・授業がおもしろくなるかどうかは、教える側(教師)だけではなく教わる側(学習者)の参加態度でも変わると思ってたので、いろいろ納得するところが多かった。
しかし試験は難しそうだけど、おもしろそうな講義だ。聞いてみたい。

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「名ごりの夢 蘭医桂川家に生まれて」今泉みね

幕末の蘭方医、奥医師も務めた桂川甫周の娘さんが、晩年(昭和の時代!)になってから子供の頃の生活や維新前後のできごと、桂川家に出入りした人たちのことを語ったもの。
桂川甫周と言えば、歴史の本はともかく、幕末を舞台にした歴史・時代小説にはよく登場する人物。それがフィクションではなく、現実の人としての生活が語られているので感慨もひとしお。
まわりに出てくる人々も、著者の叔父である木村摂津守(あの咸臨丸の軍艦奉行)を始め、柳河春三とか成島柳北、福沢諭吉などなど歴史の本や小説の登場人物として馴染み深い人たちがごくごく普通に登場するのが新鮮。
人物だけでなく、末期とはいえ江戸時代の人々の暮らしが語られるのも楽しい。

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「中世民衆の世界 村の生活と掟」藤木久志
・読みながら、「タイムスクープ・ハンター」で観たことを思い出したりしました。あぁ、なんでもなく観ていたけれど、こういう研究があって、ああいう番組が出来て、知っている人が観たら驚きや感心や感慨なんかで、もっと面白かったんだろうなぁと思うと、勿体ないなぁとか、申し訳ないことをしたとか思ったり。
・堅苦しい話にしないようになのか、つらつらと資料に残るあれこれを書き連ねてあるかんじで、部分部分は読みやすいのですが、理屈を並べない分、なんの検証のための引用なのかが、よくわからなくなったりしました
・村人と領主の年中行事はおもしろかったなぁ。でも、中世から近世にかけて、村が自立していって、様々な権利を獲得して、それが公の法に反映されるようになったのに、江戸の終わりの頃にはこういう公を対等な力は失っていたように思える。それは何故なのかなぁ?

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『モンテ・クリスト伯』(ちょっと前)
読み始める前は長いかなと思っていましたが、いい塩梅で緩急ありつつ全体的に佳境で(たまーに引っ張りすぎ)、結局ちょうど満腹になる長さで大満足。さすが長年多くの読者の支持を集めているだけのことはあります。ひとりひとり丁寧な人物描写も堪能。ユージェニー嬢は、中心的登場人物ではないですが痛快で好きでした。
この作品は映画化漫画化などされているようですが俳優や絵を楽しみたいムキは別としてこれがどこであれ切り詰められるのかと思うともったいなくてぜひ小説全7巻で楽しむことをおすすめしたいです。訳がちょっと古くて気になるのは最初だけ!どうせ舞台は昔だしね。

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「大飢饉、室町社会を襲う!」清水克行
・面白かった
・天災が人災になる仕組みとか、都市の機能とか
・日記に描かれ人々も、書いている本人も、今と同じ人間だなぁとか

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「一揆の法と秩序」久留島典子

読んでいて「あ!これが真田丸のあれか」と、はっとするところがあったり、「喧嘩両成敗の誕生」(だったっけ)を思い出すところがあって面白かったです
知識のある人向けに書かれているので、省かれている諸々を何かで読まなくちゃなぁ
明日、わたしにもわかったことを整理しよう