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Tips:行頭を # で始めると、その行は見出しになる。# を複数置くと中見出し、小見出しを作れる。
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「生かされて。」(イマキュレー・イリバギザ&スティーヴ・アーウィン共著/堤江実訳)

1994年のルワンダ大虐殺で父母と兄、弟を失いながら生きのびた女性、イマキュレーの手記。
彼女は高い知性の持ち主であると同時に敬虔なカソリックで、読み始め、信仰心にあんま縁のない俺としてはそこら辺に馴染めない感じがかなりあったのは事実なのだけど、
読み進めていって大虐殺の凄惨さを知ると、これは信仰心でもなけりゃ耐えられない、というか信仰心があったとしても耐え難い状況だなあ、と思わざるを得なかった。

昨日まで善き隣人、善き市民同士だった人たちが、あっけないほど簡単に殺し合い憎しみ合うようになる怖さ、人間の良心の脆さみたいなものも身につまされる。

id:poolame
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夕べ、「ちょっと気晴らしに、一章だけ……」と風呂に持って入って、「一章だけ」なんてわけにはいかなくて長風呂させられ、読了してしまいました。ニラ農家は……テロリストは……そして猫ちゃんは……!!

おもしろかった〜(*´∀`*)。

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夏目漱石『行人』
・中盤まではメロドラマ、後半はホモソーシャルな展開。
・和歌山ではずっと嫂のターン
・漱石は口元に冷笑を浮かべる謎めいた女性にモラトリアム男が振り回される話が好きなのかしらん。

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『悟浄出立』万城目学
・中国の古典や歴史上の有名人の隣にいた、脇役、或いは脇役でもない人々の話ですが、淡々とした言葉でクリアに心情が描かれているので、その心の動きも、その時代も今のことのように感じられます
・「悟浄出立」の揺れる自我、「趙雲西航」の晩年を迎える一人の男の悔悟と孤独、「虞姫寂静」の花であった女性の燃えるような愛と恋情、「法家孤憤」の孤独な巨人と無名の剣を持たない兵士たちの理想(それが潰えることを知っていて読むという歴史ものの醍醐味がねぇ!)、「父司馬遷」継承という重さと、その繋がりの綾
・中編小説で、こんなふうにぐぅっと涙があふれそうになったのは子母沢寛さんと司馬遼太郎さんだったなぁ
・中島敦の「悟浄歎異」というものがベースにあるらしい。それも読みたいなぁ。
・まきめ三国志、まきめ西遊記、まきめ封神演義、熱烈希望!
・一番気に入ったのは「法家孤憤」、次が「父司馬遷」かなぁ

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おもしろいという噂は聞いていましたが、予想以上におもしろかったよー!

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「喧嘩両成敗の誕生」清水克行
・書き方が親切でとてもわかりやすく、内容も面白かった。
・喧嘩両成敗という言葉からイメージされるものが、実際の法律の性質とは、その成立過程も目的も異なっている。
・今、私たちがこの言葉や方法論に抱く感情が、この法律成立以前の人心、風土の混沌を土壌として広く共有されていたものと同じだということが、ちょっと怖い。その辺りで空気の研究を思い出した。
・室町時代の人々がすぐに戦う荒ぶる人々だったとしても、この時代以降の大人しい日本人と基盤は同じ、集団性にあるような気がしました。

id:hide-psy
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「坑夫」夏目漱石
・ある青年の実体験を基にした漱石には珍しいルポルタージュ的作品。
・坑夫の生活、足尾銅山がモデルといわれる坑内の様子が臨場感をもって描かれている。
・異色作であるがモラトリアムな青年像を描いたという点では他の作品とも共通する。

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似てる人ですよ(笑)

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ウチのお客さんには居ないなぁ(笑)

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なんかおとつきさんが出てきそうな設定ですな(笑)

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「なつかしく謎めいて」
アーシュラ・K・ル=グウィン
・そんなんありかwっていう次元旅行方法の発見から始まる、奇想天外次元旅行記…というかんじで軽妙に始まるのですが
・どんどん話に引き込まれては現実に、ポイッと戻され、頭も心も揺れに揺れて(次元旅行酔いでしょうか)
・神話のような童話のような法螺話のような中に、ふと立ち現れる現実社会の毒や闇、罪がじわっとシミのように心に広がり
・読み始めて数日で悪夢を見始めます。要注意。

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赤瀬川源平『千利休 無言の前衛』岩波新書

1989年の本なのでたいそう懐かしい感じ。トマソン好きな方は楽しいかも。利休さんの例の映画についてより古新聞のはなしなんかのほうが圧倒的に面白い気がした。その後、茶道の研究がすすんだ結果もあるんだろうな。さすがに文章は面白い。

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『ラスプーチンが来た』山田風太郎(ちくま文庫)
・「ラスプーチン来る」の前まであたりが好みなんだけれども、それじゃあ安定に過ぎると言われそうな気もするのは確か。
・あいかわらず「誰か映像化して、でも……あ、やっぱしないで、ヤバイ(^_^;)」ときりきりさせられる。主人公のイメージ込みで永井豪的な。
・SHERLOCKのマグヌセンそっくりの男があまりにも性根卑しくて、さらに別口の卑しい男のせいもあって、後半むかむか吐き気しそうなくらい腹立てながら読んだ。
・内村鑑三の話が、周辺の反応も込みで、特に興味深かった。山田風太郎は今読むにふさわしいエンタメと改めて思った。

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「火花」又吉直樹
冒頭の一文からひきこまれた
彼の言葉はわたしにひびく。なんというか言葉の選び方が心地好いのだ。合っているのだと思う。わたしは村上春樹の小説も筋がどうとかよりまず箴言として好きなのだが、それに近い
選評にあったとおり確かに冗長かも知れないが、なにこれちゃんと純文学の匂いするじゃん。おもいっきりハードル上げて読んだのに面白かったからびっくりだよ
中盤の「東京には、全員他人の夜がある。」という一文。「かっけー」って思わず声に出して叫んじゃったよ。いや東京じゃなくてもあるかも知れないけれどね。又吉(または主人公)は大阪出身…[全文を見る]

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「平ら山を越えて」テリー・ビッスン
・表題作「平ら山を越えて」の壮大でとんでもない世界を描きながらもノスタルジックで優しく若々しいお話から、最後の「謹啓」まで、似ているのに違っていて。一つ、また一つと語り聞かせてくれるおじいさんの姿が見えるようです。
・「謹啓」は映画になるといいなぁ。
・あとがきにあったけれど、お話の内容が徐々に変化して、すこしずつ「こういう人だ」と思っていたおじいさんの姿が変わっていくようで、後半は読むのに時間がかかりました。

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『シモネッタのアマルコルド イタリア語通訳狂想曲』田丸公美子(文春文庫)
「シモネッタ」は、ロシア語通訳の故・米原万里氏がつけた著者の称号。ちなみに「ガセネッタ」は、スペイン語通訳の横田佐知子氏。
NHKのイタリア語講座テキストに連載してたエッセイが中心なので、イタリア語が多目。また、イタリアで出会った人・事の話より通訳・言葉・言語・異文化交流に関する話が多目、なので、『目からハム』よりわたしは好きかも。もちろん称号がこれの人なので、全然かたくないです、内容。
前から思ってるけど、英仏以外の言語で通訳・翻訳やってる人をクイズ解答者にしたら、かなり高難度のクイズ番組やれるだろうなあ……

id:dadako
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『幽霊の2/3』ヘレン・マクロイ(著) 創元推理文庫
「タイトル素晴らしい」と見すぎて、早々に真相はわかってしまったのだけど、他のところでおもしろかった。
これの前にやっぱりマクロイの『読後焼却のこと』を読んでて、あれも批評家と作家の関係をモチーフにしてたのだけど、こっちは出場業界そのものの内輪感にみちみちていた。ことの発端の発端、あたりのところを読んでると、昔のSF作家さん達がこんな雰囲気だったんじゃないかなあ、こういうこと考えてやりそうだなという偏見(笑)が。
エイヴァリー、レプトンという作中の批評家の語る文学論とかけっこうおもしろかった。60年前の話だけど、今でもあんま変わらないんじゃないかな、これ。

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高梨素子『松永貞徳と烏丸光弘』笠間書院

例の幽斎がよかったのでこちらも。弟子二人、というかんじか。
忘れてたわけじゃないのですが、烏丸光弘て乱行で勅勘うけてたひとだったよな、とw
意外と俳諧歌みたいなののほうがやっぱり面白いとおもってしまう(のはそりゃ俳諧歌だから当然なのだろうが)いかがなものか。
むっちゃ煌びやかというのでもないし馴染みやすいのかも。

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ヘルベルト・プルチョワ『茶道と天下統一』

うーーーーーーん、
期待してたのと違ったなあ。さいしょに読めば重宝したかも。

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谷口長世『サイバー時代の戦争』岩波新書

まさかとおもうでしょうが、とうらぶファンフィクのために読みましたw
そういえばわたし、NATOでエロイカで覚えたよね、エーベルバッハ少佐!
なんか、こういうの読まずとも、けっきょく人間そのものの間違い、でなければ人間の業とか欲望とかのほうが「穴」になるんだよなあ、みたいな。