『幽霊の2/3』ヘレン・マクロイ(著) 創元推理文庫
「タイトル素晴らしい」と見すぎて、早々に真相はわかってしまったのだけど、他のところでおもしろかった。
これの前にやっぱりマクロイの『読後焼却のこと』を読んでて、あれも批評家と作家の関係をモチーフにしてたのだけど、こっちは出場業界そのものの内輪感にみちみちていた。ことの発端の発端、あたりのところを読んでると、昔のSF作家さん達がこんな雰囲気だったんじゃないかなあ、こういうこと考えてやりそうだなという偏見(笑)が。
エイヴァリー、レプトンという作中の批評家の語る文学論とかけっこうおもしろかった。60年前の話だけど、今でもあんま変わらないんじゃないかな、これ。
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