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わたしが子どもだったころのことを語る

小学館のこども21世紀百科事典シリーズというのを母親が買い与えてくれた。
百科事典と地理と人物の3冊。
小学生のころ伝記がすきだったので人物を最初から最後までなんどもくりかえし読んだ。
旅行が好きではないくせに冒険家にあこがれ、アムンゼン、スコット、植村直己のページは開き癖がついた。
大学院の授業で、鉛は低温で脆性破壊する、アムンゼンが南極で遭難したのは当時の缶詰に鉛が使われていたからだ、
という話を先生がした。10数人いたけどアムンゼンや間宮林蔵を知っていたのは私だけだった。
こどもの頃のなんで?が大学院生になって解決した。
勉強とは違うけれど、つめこみがないと将来なにもひきだしの中に残らない。

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わたしが子どもだったころのことを語る

家に子ども大百科事典というシリーズがあり、国語、算数、理科、社会、英語、美術・音楽、家庭と教科事に書籍がわかれていた。
当時家に百科事典を置くのが流行っていたようで、事典は他にもあり、親も買ったまま中身を読まず、事典好きのわたしだけがちょくちょく広げて眺めていた。

その中の国語の項目におすすめ書籍が挙げられていて、漠然と
「普通これらを大人になるまでに読むものなのだろう」
と思っていた。
それで後年「人形の家」「トムは真夜中の庭で」「阿Q正伝」「初恋」「かもめ」などを目にしたとき、ああこれだこれだ、と思ってすぐに読んだ。
いま思うとあれはだいぶ役に立った。おかげで読書の幅が広がった。
誰にも強制されず、自分のペースで良書に触れることが出来た。
鵜呑みにしてよかった。わたしの教養の何分の一かはあのこども事典で出来ている。