『エリザベス朝演劇集Ⅰ マルタ島のユダヤ人/フォースタス博士』 クリストファー・マーロー(著) 小田島雄志(訳) 白水社(
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NHK芸術劇場で放送された『ファウスト博士の死』がとてもおもしろかったので、原作読んでみたくなり借りた。
この人はあくなき「欲望」にとりつかれた人間を書くのが大好きだったようだ。しかしわたしは、『マルタ島のユダヤ人』の主人公バラバスの、金銭欲と言うよりも復讐心(シャイロックにもっと根性があればこうなったと思うし、この方がわたしはやけくそで大好きだ)、『フォースタス博士』はなん…[全文を見る]
BY THE PRICKING OF MY THUMBS by Agatha Christie
なんとなく↓が浮かんでしまった。
「子供叱るな 来た道だもの 老人笑うな 行く道だもの
来た道 行く道 二人旅
これから通る 今日の道 通り直しのできぬ道」
映画『アガサ・クリスティーの奥様は名探偵』とグラナダのミス・マープル版『親指のうずき』の原作。実はミス・マープル版の方が真相はじゃっかん原作に近いことが判明。
……うっそぉ……
『わたしの美しい娘ーラプンツェルー』 ドナ・ジョー・ナポリ(著) 金原瑞人・桑原洋子(訳) ポプラ社
『逃れの森の魔女』の時と同様、ほぼ一気読み。
執着は魔を呼び込んでしまう。力は、制御できない感情にも忠実にふるまい、自分でも思ってもいない結果を生みだしてしまう。
魔女はどうして魔女になることを選んだのか。素朴な願いが執着になってしまう、その哀しさ。
なかなかにぞっとします。そして、ほっとも、します。
『木曜日だった男 一つの悪夢』 チェスタトン(著)南條竹則(訳) 光文社古典新訳文庫
江戸川乱歩版『ボートの三人男』と思ってしまった。もしくは地獄巡り。
ENDLESS NIGHT by Agatha Christie
クリスティのあの本、の直後に読んだクリスティがこれってなんという皮肉。あれの裏焼きみたいな話。
邦題に『終わりなき夜に生まれつき』ってつけたのは拍手だ。光はそこにあったのに。
「大地の子」山崎豊子
2回目。
陸一心と趙丹青が、最後和解してキスするのが納得いかないー
キスしなくてもいいじゃんよ、キス。
『たったひとつの冴えたやりかた』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア(著)浅倉久志(訳)ハヤカワ文庫
これも古典よむ部かしらん。何度も借りてみては後回しで手つかずになってた一冊。表題作ももちろんいい(映像化してもらいたいけど同時にしてもらいたくない!)んだけど、三話目の『衝突』がすごく好きだった。
イラスト、人気あるんかもしれないけど、好みではない。それが残念。
『崖の館』佐々木丸美
本格、といっていいだろうミステリ。でも自分が好きか、続けて他の著作も読んでみたいかといわれると……中学生くらいの頃に読んでればちょっとはまったかもしれない。
『鼻/外套/査察官』ゴーゴリ(著)浦雅治(訳)光文社古典新訳文庫
なんとなく、ゴーゴリ本人はまーったく小難しいことなど考えず、すごく無邪気に饒舌に、スラップスティックな世界を楽しんでいたような気がした。
諸星大二郎の絵でこの世界がみてみたいなー。
DEATH ON THE NILE by Agatha Christie
おーテレビ放映に読了まにあったー。
大きなトリック自体は事件が発覚する前にわかってしまったのだけど、その他の細かな人間関係や描写がロマンス小説の人だなあと。ドラマチックな幕切れ。ポワロのイメージが金田一耕助とかぶります時々。
昨日読みました。(立ち読みで…)
「冗談~」のくだりはまるっと同意。
お母さんもすてき。
彼女の作品は、いつも あぁ、あるある~って思わされるものばかり。
宮下奈都「スコーレNo.4」光文社
個人的に「小説」に求めてるものはなかった。才能も運も持っているのに、それをうまく使いこなせてないだけのつぶやき。これだけ順風満帆な人生で、何が言いたいんだ。人生って言っても結局、恋愛だし。
「ほんやさん」達は好きだろうなぁこういうの。
『罪と罰』1~3 ドストエフスキー(著) 亀山郁夫(訳) 光文社古典新訳文庫
マルメラードフ登場のあたり読んでるときには、まさかエピローグで自分が胸ふるわせて泣くことになるとは考えもしなかった。
読んでよかった。
長い長い時間をおいていずれ再読する。
西尾維新「難民探偵」講談社
ちょっとやってみよう、という可能性は感じられるけど、これは失敗としか。西尾と思わずに読んだとしても、無職のつぶやきに同感したとしても、これはかったるい。
ISBN:9784880862583 森雅裕(著) 成甲書房
新聞書評と著者インタビューを読んでから読んだのだけど、第Ⅰ章から第Ⅴ章までは、けっこう荒れた地域のコンビニでの一年ちょっとの夜勤アルバイト記。すさみようが赤裸々過ぎてちとびびるかも。同時に、著者がかなり頑ななタイプで客とのトラブルが多かったことに多少納得もしてしまったり。
ただ、最後の第Ⅵ章を、そしてラストの『結びにかえて』を読むとしょうがないのかもしれないとも思う。
できれば、この本に関する著者インタビューあるいは第Ⅵ章にざっと目を通して最初から読み始めることをお薦め。
著者は、インタビューで、「この本もどう増刷はされずすぐに絶版になってしまうだろう」と述べていた。
彼の絶望は深い。貧困問題と家庭や周囲との人間関係の断絶に興味ある方に。
isbn:4093876185Ads by Amazon.co.jp
長田農法実践の本なのだけれど、実践内容も参考になることながら、脱線部分もおもしろい。うまくできた作物をねらう動物との丁々発止とか。最後にはイノシシまで出現(笑)。基本的には地植の栽培法について書かれているが、ところどころコンテナ栽培についてもふれられているので、コンテナで野菜作ってる人にも参考になるかと。
桜庭一樹「桜庭一樹日記BLACK AND WHITE」富士見書房
読書日記ではない近況日記。2005年のだけど。現在進行形日記も読んだりしてるけど、あんまり変わらないなぁ。この暮らしに旦那さんが居てってどんな感じなんだろ。
山口芳宏「妖精島の殺人 上下」講談社ノベルス
最新刊も買ってあるんだけど、なんか読む自信なくなってきた。女性キャラいらなくね?
西尾維新「不気味で素朴な囲われた世界」講談社ノベルス
山田悠介「ニホンブンレツ」文芸社
さゆも大好きらしい作者の本。たしか全部持っているようなブログ記事があったので、きっとさゆも読んでると思う。さゆの感想聞きたいなぁ。
タイトルどおり、東と西に分裂してしまったニホン。どうして日本は分裂してしまったのかとか、そこで暮らす人々の生き様とか、そういう世界がどうなってしまうのかとか、もっと重たいモノを期待していたんだけれど、そういうのは表面上でしか触れられてない。むしろ恋愛寄り?そういうのは、村上龍とか筒井康隆とか小松左京に期待したほうがいいのかも。
While the Light Lasts and Other Stories (Agatha Christie)
ポワロもの二つやマン島の新聞に掲載された懸賞小説やロマンス小説、ホラー等々の全9編。
真綿で首を絞めるような、怖い小説多し。