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id:dadako
読了のことを語る
isbn:9784653040
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132
示唆に富む内容だった。特に第三章。
・表現にはどれだけ配慮を行おうと必ず誤読がつきまとうこと
・誤読が生まれそれによって傷つく人が生じたときの調整の可能性
・いわゆる「言葉狩り」を行うのは抗議に対して目先の言い換えで安直に言葉を収めようとするメディア企業であることが往々にして忘れ去られ抗議者に対する反感とシンボライズされた「言葉」のみが残ってしまう不毛さ、それを回避するには
・作者の意図を離れて差別表現が再生産されるメカニズムの一例としての「おとこ道」や筒井康隆の断筆宣言
・被差別者のみが当事者か、その痛みを分有することはできないか、そのために「差別の現状を表現すること」はどうあるべきか
など。
オススメ。

id:dadako
読了のことを語る
isbn:0006170005
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ミス・レモンの姉が住み込みで管理人として働いている下宿屋で続くささいな盗みやいたずら。度重なり、ミス・レモンの仕事にまで影響を及ぼし始めたので、ポワロは相談に乗ることにしたのだが……
留学生が多い学生中心の下宿屋が舞台で、登場人物多いのにそれぞれキャラが立ってて読みやすかったしおもしろかった。会話も楽しい。
でもやっぱ最後には家族の問題が出てくるのがクリスティかも。

id:dadako
読了のことを語る
isbn:4895000923
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全体は序章+四章。加害者のセルフ・ナラティブ(煽情的・漏情的な描写はないが、往々にして加害者本人が過去に受けた虐待についても語られる場面が多いのでちょっとフラッシュバック注意かも)とそれぞれに対する個別の分析のある第三章をのぞき、各章それぞれにきちんと結論が最後にかかげられており読みやすい。
特にこの手法をとるにあたって前提として「語ること」について述べられた第二章「真実」と、結論部の第四章「理解」は圧巻。
原題『Not Monsters』が著者の態度をよく現している。

id:dadako
読了のことを語る
ISBN:0006162630
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トリックもちゃんと成立しててれっきとした推理小説なんだけど、ロマンス小説の気配も濃厚。
しかしダメor/and悪い男とできる女、という組み合わせは時・場所問わずなのねえ、とクリスティ読むとつくづく思う……Ruth、Sandra、Rosemaryそれぞれの女たちの描かれ方がおもしろかった。

id:dadako
読了のことを語る
isbn:4309012582
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「婚活」などという妙な略語が流行ってる(どこで?)ことになってる今の今、これを読むのも時宜を得たと言うべきか。
笙野頼子描くところの100人のウィリー。ただしここにはジゼルはいません。そして彼女らがとりつく相手も、アルブレヒトではない。
ああそれと、途中で天皇ご一家お妃選びの変遷による影響ってのがいきなり出てきて、ああなるほどねと。
やはり、時宜を得たという事か。

id:PlumAdmin
読了のことを語る

「ブエノス・ディアス、ニッポン―外国人が生きる「もうひとつのニッポン」 」
よみごたえました。
読後にいきなり感想をまとめるのは苦手なのでしません。でもこれから新聞とか読むときに何度も思い出すと思います。

id:dadako
読了のことを語る
isbn:4794927320
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よくできたほら話を聞くのがお好きな方に、ベッドサイド本としておすすめ。
最後の『死こそわが同志』は黒手塚治虫って感じだった。

id:sangoaburagiri
読了のことを語る

『着物あとさき』青木玉

id:dadako
読了のことを語る
isbn:0006163718
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満足できる三度の食事くらいしか趣味がなかったポワロが、事件を解決するにあたって趣味に苦難をしいられて、最後にもう一度満足できる食事にありつき、さらに仲人という新しい時間つぶしを見つける、という話(ちょっと違う)。
地方の小さな小さな村、しかもそのほとんどの住民が数年で入れ替わるようなコミュニティの閉鎖性(「いい人々」と見られることがいかに重要か、とか、公然過ぎる秘密って公然過ぎて語られない、とか)がよく出てる。
「名前トリック」もの。

id:sangoaburagiri
読了のことを語る

『びんぼう自慢』古今亭志ん生

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読了のことを語る

『158ポンドの結婚』J・アーヴィング

id:ckagami
読了のことを語る
asin:4061825429
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レズビアン高校生と女装幽霊が、街に出没する犯罪者を追いかける話…というと強引過ぎか。
 
うーん。
「汚す」?、子どもがつくれないから幸せを与えられない?
数箇所あまりに無知な表現があってひっかかりました。
マイノリティを題材にしたいらしいのですが、何が言いたいのかよくわからない。
薀蓄とかがんばってるのに基本的なところが疎かというか。
ヤクザのしゃべり方が不自然すぎるなー

id:ckagami
読了のことを語る
asin:4103014725
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おお、これは確かに黒米澤。
「「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集」? という感じはしなかったなあ。ミステリというよりホラーの味わい。「山荘秘聞」のオチには膝を打って大笑い。
モチーフと文体が面白いのは相変わらず。
ほかの人の感想を読んだり、感想を人と語り合いたくなる小説ですね。
 
参考文献に中野美代子さん。うおお、確かに。テイストが中野さんに近いものがあるなー。
中野さんの場合題材に淫していて文体もそれに合わせてるんだけど、米澤さんの場合はあのいつもどおりのあっさり文体。

id:sangoaburagiri
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『縁は異なもの』白洲正子・河合隼雄

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『トゥルー・ストーリーズ』ポール・オースター

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読了のことを語る
asin:4150719012
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たぶんネロ・ウルフっていうとこれが一番にでてくるんだろうけど、でも実際はちょっとパターンはずれかものウルフ外泊編。
いっつも減らず口たたきで小生意気なアーチーだけども、……ふふふふふ、とちょいにまにましてしまった。

id:sangoaburagiri
読了のことを語る

『意味がなければスイングはない』村上春樹
『アップルの人』宮沢章夫
『ナショナル・ストーリー・プロジェクトⅠ』ポール・オースター編

id:dadako
読了のことを語る
isbn:9784760133
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901
ある共同体の文化水準・教育水準を示す指標の一つとしての読み書き能力・識字能力・識字率(非識字率)について、江戸初期から命じにかけての変化を追ったもの。
特に町民と農民(庄屋~小農)、またそれぞれの階級に属する女性という、あまり記録が残っていない層について注目している。
三種の文字を使う日本で「文字が読める」とはどのようなレベルを言うのか、という問いかけや、身分に応じて「読み書き能力」を有意にわけることによって、農村内ですらエリート層と非エリート層という格差ができていること、
地理・地域・身分・経済発展との関係による識字率の差について、就学率と識字率の関係についてなど、なんとなくうっすらと感じ取ってたことをきちんと数値を上げ文字にしてくれた感があり。
読み書き能力とその教育は、格差をなくすことと格差を作ることの両方に関わる問題としてとらえることが重要。

id:ckagami
読了のことを語る
asin:409182529X
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みいなさあああん!!!
伊藤悠の新刊ですよ! 伊藤悠が新刊を出しましたよ!!
 
13世紀! モンゴル! 西夏! 西夏文字! (´Д`;)ハァハァ
けなげでドジっこな女兵士が、「悪霊」と恐れられるまでに変化したのはなぜか?
戦嫌いで西夏文字オタクの少年(ハンの息子だが、別の部族の族長として育てられる)と、その兄(死亡フラグっぽいものが見える…)。
この人ならではの戦闘シーンの迫力は今回もすばらしい。
 
原作なしでこの考証のきつそうな話をやる伊藤悠に脱帽。

id:ckagami
読了のことを語る

こちらhttp://d.hatena.ne.jp/knockeye/20061001の、
 
「者の少女時代とオリガ・モリソヴナの半生が語られるのだから、かなりな分量たが、本の中の実時間は著者がロシアを訪れた1992年の一週間だけ。それがこれだけの分量を一気に読ませるのではないかと思う。」
 
を読んで、これは『ドゥームズデイ・ブック』『航路』とかの面白さに近いのかな、と思う。一日一日のディテールを提示しつつ、タイムリミットで焦燥感をかき立て、しかし壮大な事実が立ち現れる。