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示唆に富む内容だった。特に第三章。
・表現にはどれだけ配慮を行おうと必ず誤読がつきまとうこと
・誤読が生まれそれによって傷つく人が生じたときの調整の可能性
・いわゆる「言葉狩り」を行うのは抗議に対して目先の言い換えで安直に言葉を収めようとするメディア企業であることが往々にして忘れ去られ抗議者に対する反感とシンボライズされた「言葉」のみが残ってしまう不毛さ、それを回避するには
・作者の意図を離れて差別表現が再生産されるメカニズムの一例としての「おとこ道」や筒井康隆の断筆宣言
・被差別者のみが当事者か、その痛みを分有することはできないか、そのために「差別の現状を表現すること」はどうあるべきか
など。
オススメ。
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