/9.11

はっ。すっかり忘れてたけど、今日は9.11だ。アメリカでも日付が変わっている。
NYにいたわけじゃないけど、渡米4カ月で起きた出来事なので、毎年思い出す様にしている。

Do not stand at my grave and weep, I am not there, I do not sleep.
I am in a thousand winds that blow, I am the softly falling snow.
I am the gentle showers of rain, I am the fields of ripening grain.
I am in the morning hush, I am in the graceful rush Of beautiful birds in circling flight, I am the starshine of the night.
I am in the flowers that bloom, I am in a quiet room.
I am in the birds that sing, I am in each lovely thing.
Do not stand at my grave and cry, I am not there.
I do not die.

安らかに・・・

WTCの後ろっ側（正確に言うと、ワールドフィナンシャルセンターの近
く）にある臨海公園。
めっちゃ静かで、風が気持ちよかった。
WFCとかで働いてる人とかが外でランチとか食ってはりました。
なんてリッチな環境で働いてるんやろとか思った。

そういえば一昨日は9.11だったね。
今年7月にNYに行った時に撮ったWTCの写真です。
街の中にぽっかり穴が空いてた。
その頃ちょうど社会に出ようとしてたぼくら氷河期世代は、
この出来事とそれに続く戦争に少なからず影響を受けてて、
この場所をぼくはどうしても見ておきたかったのだ。
あのさ、この後ろにはさ、すげー静かな海の公園があって、
ハドソン川の上にはカモメが飛んでて。
アメリカのおっさんたちはここにまたデカいビルを7つも建てよう
としててさ。
作業員の人らはあちーなあって言いながらピザ食っててさ。
これ見てる人らは悲痛な顔で、沈んでたりしてて。
なんやろ、色々思ったんだけど、この圧倒的なカオスさが、
ぼくらの生きてる世界なんやなみたいなことを思った。
個人的には、ぼくはここにはまた高い建物は建てるべきじゃないと思っ
た。
本当に。

職場でとってる建築系専門雑誌「日経アーキテクチュア」で
なぜWTCは全壊したのか、という構造学観点からの特集記事が
毎号盛んに組まれてたのを覚えてる
そっちは専門じゃないのであまり理解できなかったけど

今日のNYは強い雨のようですね。
改めて振り返っても、結論の出ないままごちゃごちゃした脳内ですが、
「こちら側」視点で見た時、領土的ではない侵略に対するを続けていけばしっぺ返しを食らうのだ。
と警告を受け取った、言うことに変わりはないです。
自分が「あちら側」に立った時、どうすべきかはいまだによく分かりません。
　
※昨年の振り返り
今調べてみたら当時いた場所は国会議事堂まで1kmなかったわ。

WBS 見ようと思ってテレビ付けたらこれだったんだよなー。
語弊があるかも知れないけど「ああ、まだこういうことやるのか」「21世紀も戦争の時代になるのかな」と思ったくらいで、その後よく言われるようなこれで時代が変わったみたいな感じは持たなかったし、今でもないなあ。

もう８年か･･･親の結婚記念日で、父が早く帰って来たのに、母は忘れていたそうで、晩飯はさんまだったそうです。

いまでも２機目の衝突をライブ中継で見たのを覚えています。映画のようなシーン。理解できなかった。

いつものように宵っ張りっぷりを遺憾なく発揮していたら、
確か25時ごろ、友人から電話があって、
「今すぐTVつけて！大変なことが起きてる！」と。

何が起きたのか説明してもらおうとしても「とにかくTV見ろ」
の一点張りだったので、電話を切らないままTVをつけたら、
そこにはツインタワーに飛行機が突っ込んで崩れ落ちる映像が。

「ねえ、あれ何？何であんなことが起きてんの？何で？」

俺がその言葉しか口にしないもんだから、
電話の向こうの友人が困ってた。
…あれが現実なのを、
あんなことが現実に起きてしまうってことを、
俺はたぶん理解したくなかったんだよ。

トルコ人のハンサムな友人が白ワインを煽って、
だけど、注意深くアタクシのグラスも満たしながら糾弾した
「911で何もかもが変わってしまった」
あれは、そういうことだった。

テレビでビルから昇る煙を見て、
これからどうなるんだろうと思った。