ベラスケスの代表作としてあまりにも有名な作品、
『ラス・メニーナス』 には、ベラスケス本人も描かれているが、
当初 横向きに描いたものを、あとから正面向きに描きかえたことが
わかっている。 宮廷画家として、”スペイン王家の一員” である、と、
王の一家を描いたこの作品で示す必要が どうしてもあった。
当時、カトリック大国だったスペインにあって、ベラスケスは、
コンベルソ(=ユダヤ教からカトリックへの改宗者)の子孫の
家系であることを、ひた隠しにして 生きねばならなかったからだ。
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