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日曜美術館のことを語る

ほとんど自分のことを語らなかったというクリムトが、
ある時、自分自身について触れた文章に、こう記したという。
 
『私は自画像を描かない。自分自身に興味がないのだ。
 別段、面白味のある人間でもない。
 私のことに興味のある人は、私の絵を丹念に見てほしい。
 私が何者であったか、絵から知るようにつとめてほしい。』