大学1年の春休み、南仏で一人でうろうろ街歩き。
当時のマルセイユは治安が急激に悪化しているところだった。
一本道を間違えて知らないうちにあらゆるガイドブックにここだけは絶対立ち入るなと書いてあったスラム的街路に入り込んでいた。
道端にたむろする住人たちのちらっちらっという視線を感じながらも地図を取り出したいのをがまんしサングラスの下で頭の向きを変えずにきょろきょろし心のなかで「キミも異邦人ワタシも異邦人マリアさまマリアさま」とか唱えながら一生懸命慣れたふりをして(もちろんバレバレ)なにごともなく通り抜けた。
自分の身に起こったことのある非常事態のことを語る
