「忍者だもの 忍法小説五番勝負」
池波正太郎/柴田錬三郎/織田作之助/平岩弓枝/山田風太郎の短編五編
どの方の作品も読んだことがないけれど(知らないうちに1〜2冊は読んでいるんだけど、たぶん)、「ああ、こういうかんじ。そうだ、そうだ。」って面白かったです。
織田作之助さんの「猿飛佐助」に「森見登美彦のルーツはこれかー。」と思ったり。
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すっごく小説が読みたいときとエッセイみたいなすーっと読めるものが読みたいときとあって、ここ数日は心が塞がっていたので素敵な写真と生活に触れられるこの3冊が本当にとても良かった。
心の澱が少しだけ減っていった。
ハイクと似ているのです(*´ω`*)
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エドゥアール・ルイ著『エディに別れを告げて』(高橋啓訳)
高橋啓氏が世界で一番訳したフランスの作家、「最後の文人」と呼ぶのが相応しいキニャールについては読んでよんでと叫ぶけど、そのいっぽうで誰も彼もがあの一連のテクストを読むことを愛するわけではない、ていう諦念がある。ときにラテン語が、そしてまたその背景にある浩瀚な書物の「重さ」によってぺしゃんこになりそうになる体験を誰もが好むとは思わない。
けど、この小説に関しては、そういうものじゃないので読んで、て叫びたい。
これは自伝、だからだ。
極貧の村で生まれた同性愛者の少年が差別といじめと両親や親族たちの無理解と、近親者であるがゆえに愛したいと願いながらもたらされる僅かな「好意(それを愛情とわたしは呼ばない、わたしには愛情がよくわからない)」を分け与えられ、ときにそれを受け取り損ねながら育ち、ついには土地を家族を名前を捨てた青年の物語なので。
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あ、ごめんなさい、ジーン・ウルフ様のお誕生日は7日ですよ、7日!
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ジーン・ウルフ『ピース』
ウルフ様のお誕生日である5月6日に記念日の本が出るはずだったのでせめてその前にと。
ひさしぶりにこう、世に言うところの「傑作」というのを読んだ気がする。さいきん小説をまともに読んでなかった、というのはあるけど。黄金で出来た鈍器のような重いものがやたら繊細な軌跡を描いてこころをざわめかしている。
しかしまあ、ウルフ様というひとは、ほんともう物凄い小説家だよなあと。
今は圧倒されるばかりで何も言えないのだけど、おそらく五読くらいするともっとわかることがあるのだろう、というかんじ。
あ、ひとつ。クトゥルフ小ネタがありました。1975年の作品。
これをしても、エーコ先生と比べて誰か書いて欲しいんだよなあああああ。
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『ジョコンダ夫人の肖像』E.L.カニグズバーグ(岩波書店)
作家であり画家でもある著者が、ダ・ビンチの絵を真摯に見つめて得た印象を基にして描いた、ダ・ビンチとその弟子サライ、雇い主の妻后妃ベアトリーチェ・デステの物語。
ダ・ビンチの特徴、芸術とは何か、有能なパトロンとはどんなものか、あたりに対する著者の考えがちりばめられている。美しい姉イザベラと比べられ常に二番手にあったベアトリーチェ、しかしそれを認め受け入れ見つめて育った彼女のなんと魅力的なことか。
こういうこと書くとアレかもだけど、エロは一切ない(一ヶ所だけ、もしこれで薄い本を作るならここ、という場所はある)、でもこれはJUNEだと思う。典型だと思った。
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古武術で毎日がラクラク!―疲れない、ケガしない「体の使い方」 単行本 – 2006/10
荻野 アンナ (著), 甲野 善紀
荻野さんだーっ開いて、荷物の持ち方とスーパーのレジ袋の持ち方が自分がしてる方法だったので借りてきた。荷物の持ち方が「刀の握り方」(竹刀)だったので、ていうか、わたしそれ忘れてやってたよ。小指で持つのさ。
ヨガとか色々本読むけどけっきょく自分に馴染まない気がして、もしやこっちのほうがいいのかもと模索中。
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愛の情景―出会いから別れまでを読み解く 単行本 – 2011/4
小倉 孝誠 (著)
必殺! 小説家の手の内を明かす、でもいいかもしれない。
恋愛は他のどの芸術より小説が合うよね、ていう、うん。そう思ってきたし、そう書かれてた。
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コッパード『郵便局と蛇』
おお…ていう感じだ。海外旅行中に地図を片手に歩いて何か見た感じ。見に行った、ていうか、あれ、あ、えっ、おお…ていう感じ。
好きとかそういうのとは違うけど、ちょっともってかれた、ふわふわしてる。
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アンディ・ウィアー『火星の人』(訳 小野田和子)
楽しかった〜。
ゆっくり読みました。一度通読したあとは、折にふれて、適当に開いて読んでちょっとはらはらしたり結局微笑んだりする本になるのではという予感がありましたが、確実にそうなるでしょう。
「きょうは高圧電力をあつかっていたにもかかわらず、なんとか命を落とさずにすんだ。いや、それほどハラハラドキドキだったわけではない。まず電源を切ったから」
このフレーズのなにがそんなに私の心を打ったのか、今ちょっと思い出せませんが強力にブックマークしてあったので引用してみました。
ディスコ!
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「山手線探偵3/七尾与史」読了しましたー。
やまたんもついに終わってしまった・・・
ユーモアあふれるミステリーでした。
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イーデン・フィルポッツ 『だれがコマドリを殺したのか?』
フレッド・カサック『殺人交差点』
久しぶりに文庫でミステリを新規開拓してみた。
どっちも途中でふっとからくりがわかったけどほんとにおもしろいミステリはそれでもおもしろいんだ。
特に後者は、わかっちゃってから原文で読んだらもっとおもしろいだろうと思う。
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山手線探偵2/七尾与史
読了しましたー。
やまたんの助手、シホちゃんの推理力がメキメキ上がってて
微笑ましい(?)
というか、やまたんメンバーが微笑ましい。
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私が初めて読んだ梨木さんの作品は「裏庭」です。
長編ですが不思議な世界観に引き込まれます。
もう10年以上前なのでまだあるだろうか。。
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ほんとにいいでしょ!
あと「からくりからくさ」とそれに関連の「りかさん」も「家守綺譚」とは雰囲気は違うけれど好きです。
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ありがとうございます~゚+。(*´∀`)。+゚
もう絶対に梨木さん全作読みたいです!
好きなものの世界が広がった事が本当に嬉しいです!
はー。これから読む作品も本当に本当に楽しみです。
ななさんの宝物を教えて頂いたのですよね~。本当にありがとうございました♪
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「家守綺譚」梨木香歩
以前、ずっとその世界に留まっていたいって思えるような本を読みたい、ってハイクに書いた時にななさん(id:na_na7さん)がご紹介下さった本。繁忙期が終わったらゆっくり読もうって思っていて、今読み終えました。
なんて美しい物語だろう。
なんて幸せな世界だろう。
私は文章を読むと口が言葉の形に動いてしまうので、文章は唇から入ってくるイメージなのですが、唇から入ってきた綺麗な文章が脳を巡り胸を充たして全身を隈無く清らかなもので洗ってくれたようなすごく幸せな読後感です。
日本語の美しさ、豊かな表現、文章を読む事の心地良い快感…[全文を見る]
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試写室25時/赤川次郎
読了しましたー。
面白かったです。タイトルの元になった映画などを知ってれば
もっと面白いかも?(プリティウーマンとか)
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伊藤理佐の『なまけものダイエット』読んだよ。色々斬新でおもしろかった。「やせたら人生楽しくなったから、みんなもやせようよ☆」っていう本はたくさんあるけど、「やせたいのかな、どうしたいのかな、どうなりたいのかな」って考えながら痩せたり太ったりを繰り返していたら、痩せたらそれで万事解決ってことはまあなかろうってことだけはわかりまして、そして(どうかと思いますが、一応ネタバレに配慮)っていう、大変新鮮な本が出来てました。結構みっちりおもしろかったです。これはおすすめー。
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『明治断頭台』山田風太郎
明治の最初期、ごく短期間だけ復活した弾正台(律令体制時代の警察機構)を舞台にした本格ミステリ短編連作。
ギロチンが出てきたり、洋行体験のある主人公の片方(明治期に水干・烏帽子姿!)を追っかけてやってきた金髪碧眼フランス美女が祝詞を唱えて霊媒師やったりと、実写化、いやもういっそアニメにしちまえといわんばかりの派手な設定で、しかし中身はほんとに本格の機械トリック中心ミステリー。そして連作らしく、最後の最後に、なんとも著者らしい大どんでん返しあり。この最終話が山田風太郎の山田風太郎たるところだと思う。マジで。
誰でも知ってるような歴史上の実在の人物もばんばん出てくるんで、幕末・明治あたりに興味ある人はそっちでもすごい楽しめると思われますです。