いつものように、姉が部屋に来た。
パソコンに向かう私の後ろで、黙って漫画を読んでいたかと思うと、ひとりごとのように呟いた。
「結婚することになった」
え?と振り向く。姉は漫画を読んでいる。
「結婚?」
「そう、6月…え、ちょっと、何泣いてんの!」
「わかんない…なんか急でびっくり、したし…お、お姉ちゃんが出てっちゃうの寂しいし…結婚、するの、うらやましいし…お姉ちゃんの彼氏も、うらやましいし…」
「何言ってんの」
「わかんない…」
姉が袖を差し出してくれた。
もう気軽にこの袖を頼りにすることができないんだと思うと、涙は吸い取られた端から湧いて出てきた。
「お、おにいさんには、この袖、貸しちゃ、だめ、だからね」
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Wacomさん、ペンタブレット欲しい!のことを語る
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青びいどろの春の天を
しまのことを語る
トレンチコートを肩にかけてもらって、相手に惚れる夢を見た。そういえば中学生のとき、誘拐犯のイケメンが誘拐してきた女の子にトレンチコートをかけてあげて、女の子がその男に惚れるっていう夢も見たな。
私はトレンチコートにフェロモンを感じるのか?
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どらやきにコーヒー。
さっき目覚めた。
しまのことを語る
ペンタブはいいから、ワコムカラーをパレットにプレゼントしてください。このピンクと黒で描きたいんじゃよー。
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乳をくれ!
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を取ったら何も残らない。
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「あゆみー」
母が呼ぶ。妹は今、出かけているはずだ。
「じゃなかったー、ももー」
猫は私の隣で寝そべりながら、耳だけをドアのほうに向ける。
「お母さんばかだね、あんたとあゆみの名前間違ってるよ」
「も……じゃなくて、みやー」
「どうしてあゆみの次がももでその次にあたしなのよ!」
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ひごろ喋らない無口な男がのことを語る
せっかくのギャグを噛んで狼狽している
しまのことを語る
ふたりごとのことを語る
「あ、メジロ。かわいいなあ。もう一羽いるかなあ」
「え、どこどこ?」
「ほらそこの梅の…あー、とんでっちゃった」
「あー……もう見えないかなー」
「あ、やっぱもう一羽いた」
「え?」
「…とんでっちゃったよ」
「…」
しまのことを語る
ここだけの話。
「超短編」に書いてることは虚構100%~実話含有率90%まであります。
↓は虚構100ですよ。ほんとですよ。…ほんとですって。
超短編のことを語る
つきあって一年半、テレビを見ているときにぽつりと彼にプロポーズされる。式は挙げず、届だけを出す。男の子が生まれる。中古の一戸建てを買う。男の子がもう一人生まれる。軒下に住み着いた猫が子供を産み、2匹を我が家で育てることになる。娘が生まれる。長男は野球を始める。夫が浮気をする。新宿に着く。
私の夫になるかもしれなかった男が電車を降り、私も続いて降りた。彼の背中を見送りながら、「いってらっしゃい」と、心の中で呟く。そしてさようなら。








