つらく悲しく恐ろしい出来事に思い悩む妻を連れて温泉に立ち寄る。
「ほら『若杉の湯』だって!ここ入ったら若返って若すぎ!」
「・・・くだらないけど、わたしを元気づけようとしてくれているんだよね」
「あ、嘘うそ。はてこさんはいつも若くって美人だもんね?」
「いま嘘言ったろ」
「言ってない!!」
「いつもと言ってること違う」
「でも嘘は言ってない!」
「じゃあ普段嘘言ってるってこと?」
「あぁ~ん?違ってても両方本当ってことがあるそいや!」
もちおの真実には真も偽もない。

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つらく悲しく恐ろしい出来事に思い悩む妻を連れて温泉に立ち寄る。
「ほら『若杉の湯』だって!ここ入ったら若返って若すぎ!」
「・・・くだらないけど、わたしを元気づけようとしてくれているんだよね」
「あ、嘘うそ。はてこさんはいつも若くって美人だもんね?」
「いま嘘言ったろ」
「言ってない!!」
「いつもと言ってること違う」
「でも嘘は言ってない!」
「じゃあ普段嘘言ってるってこと?」
「あぁ~ん?違ってても両方本当ってことがあるそいや!」
もちおの真実には真も偽もない。
はー。
「実の親でもたいがい難しいのだから、生さぬ仲が難しいのは当たり前だ」
と思えるのは、親への幻想を持たせないでくれた実母のおかげ。
あちらを立てればこちらが立たず。
五日ぶりの我が家
もちおのスマホを借りたが挙動がおかしい。
「ねえ、これなんかおかしいんだけど」
「ん?」
「ここをこう・・・あれ、もちおが見てるとならない。なにこれ」
「俺、けっこう恐れられてるから」
「あ?」
「動かなくなったサーバー直しに呼ばれたりしても、俺が行くと動く。
『やべ!もちおが来たよ、ちょっと本気出して仕事しねえと』って」
猫と機械には強気。
妻の実家で留守番
「ねえ、もちお。お話して。垢太郎以外の」
「したくない」
「なんで」
「昔々あるところに、深い井戸がありました・・・」
「なにそれやめろ」
「さっきからこの話しか浮かばなくて」
震え声だった。
おはようございます。
実家でもちおと祖父と猫とで留守番をしています。
祖父はわたしが昭和の主婦の6割から7割ほどの家事をしていると思っているようです。
本当のことをしったらどんなにショックを受けるかわからないので、真実は秘めておこうと思います。
来なきゃ来ないでつく諦めも
なまじこの頃夢で来る
夢で見るよじゃ惚れよが浅い
真に惚れたら眠むられぬ
ほんのり怪奇現象が起きる実家の離れにて寝言。
「ここは百年前は井戸だった。かわいそうに・・・」
おい、やめろ。
イベントでさるメイクブランドのリンパマッサージを受けてきた妻。
「今朝起きたら頬と目蓋がすっごいたるんで女装したおっさんみたくなってたの。
マッサージクリームが合わなかったのかな」
「必要なむくみがとれてしまったんだ。はてこさんはむくんでいる方がいいってことだ」
なーにをー。
愛読雑誌がLEONから MEN'S Preciousに変わった模様。
ここ数年BEAMSがお気に入り。
昨晩の反省を活かし、ジーンズに厚手スパッツを重ね履きしてめっちゃんを迎え入れ、なでなですりすりを十二分に味わわせたのち、ようやく餌に気が向いたところでケージのドアを閉めた。
樹に上る要領で爪を立てて腿やら膝やら上っては上機嫌で手や顔を噛もうとする。
かわいくて怖い。小悪魔ってこういうのを言うんですか。