[酔っ払いおいたんの戯言コーナー]
小糠雨降る中歩いて聴いた、曽我部くんの新譜の一曲『真珠』グッと来たんだけど。
今朝、久しぶりに昔の友人の夢を見たこととリンクして、
それで余計にグッと来たのかなってアルコール濃度の高いお脳で思い返している。
　
その友人とはもう10年近く会ってない。
なぜかって言うと、まだ若かりし頃ホモとヘテロの間で互いが苦しんだ相手で。
僕は彼とも彼女とも言わないその子が精神的に好きだったけど、
その子は僕から性的な意味でも好かれていたことを自覚していた。
実際に性的な関係になろうとしたけれど、僕達の間ではそれは行為として着地しなかった。
けど、好きだった。いまでも好きだ。
性的な関係を諦めても、友人として続くと思っていた。
けど、あるときその子は僕に
「結婚しようと思っている。
　あなたと繋がっていると、たとえ友人としてでも、
　配偶者になる人が不安になるから、もう会わない」
と告白された。
僕はその子に幸せになってほしかったし、
僕が幸せにできる自信は友人として以上になかったので、それを受け入れた。
ただ、その子のwebsiteが存在していて、メールフォームが生きている間は
誕生日だけ、誕生日おめでとうと死ぬ前に会いましょうと書き続けた。
無論、返事は来たことがない。
今年、その子の誕生日にsiteが無くなっていることに気づいた。
もう二度と連絡を取ることは叶わないだろうと思った。
それもまた仕方ないと思った。
けど、今朝夢を見た。その子とセックスしようとする夢を。
する直前で目が覚めた。
そのなんともいえない仄温かい、せつない気持ちが、
曽我部くんの新譜『There is no place like Tokyo today!』の最期の曲、
「真珠」がしっくりきた。
今日、雨の中だらだら歩いて、唄を聴いて、良かったと思う。
その子が幸せであるなら、僕は満足だ。それを知るすべがなくても。