「天から落ちてきた男」、東京での今後の上映予定は未定、らしいのですが、大阪では15日くらいまでどこかで上映してると聞いたので、ご近所にお住まいで興味がおありの方(っているのか？)は是非に。

個人的には「彼」の正体というか身の上というか、が何だったのかというところよりは、
「彼」の身の上を知る由もないはずの村人たちが、それなのに「彼」が何をしていたからそんな目に遭ったのか、は、ほぼ理解していて、
その上であんな風に「彼」を扱ってみせた、というところがエモいというかこう、グッとくるものがあった訳です。

「anguish is unsaid」を強いられる中で、ギリギリの抵抗としてのアレ、ってのがなー、胸熱。
まあ、それほどまでに酷い状況が普遍的だったのだ、と考えたらそれも辛い、悲しい話ではあるんですが……

戦うことを選べない、黙って身を縮めているより他はなかったような「普通の」人たちでも、自分達に出来ること、
名も知らぬ死者の無念に報い、遺された者たち(≒自分たち自身、でもあったのだろう)の傷を労るようなことをやってのけた、というのがねえ。ほんとエモいです。

(ネタバレ避けたら何がなんだか、な文になってますが、見たら分かっていただける……かなあ。多分。)