自分を「貴族」だと感じられる人間は、多分どんな目にあっても屈辱を感じないし、いくらでも身を落とすことができるのです。人生の階段を一歩ずつ苦労して昇った人間は、その分だけ落ちることの恥ずかしさを感じますが、生まれつき傲慢と誇りのお倉を持って生まれた人間は、かえって没落しながらその現象のほうを軽蔑することができたのでしょう。――山崎正和(『永井路子の日本史探訪』より)
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自分を「貴族」だと感じられる人間は、多分どんな目にあっても屈辱を感じないし、いくらでも身を落とすことができるのです。人生の階段を一歩ずつ苦労して昇った人間は、その分だけ落ちることの恥ずかしさを感じますが、生まれつき傲慢と誇りのお倉を持って生まれた人間は、かえって没落しながらその現象のほうを軽蔑することができたのでしょう。――山崎正和(『永井路子の日本史探訪』より)