自分は、一部のGID医療は貧困ビジネスだと思っている。
①お金がなく、②周囲の理解や支援が得にくく、③メンタルヘルスの状態が悪いほど、質の悪い医療ビジネスのターゲットとされてしまうのではないか。 そして悲しいことに、これらのビジネスの「犠牲」にならないためには、当事者が「自衛」をしなくてはいけない。医療にまつわるリテラシーを身につけることと、生活丸ごとからの視点で自分のQOLについて考えていくことの両面から、この問題について考えたい。
- - 世間一般的にはGIDには、「専門家」が存在することになっている。
その「専門家」とはジェンダークリニック(精神科)の医師であると思われているが、実際には、ジェンダークリニックの多くは「相談をするところ」ではない(!)。
よく悩み始めた当事者が「自分が何者かわからない」ために「まずカウンセリングに」いくことがあり、またそれが推奨されることがあるが、自分としては危険だと思っている。
結論からいえば、「そうあれば理想」かもしれないが、自分探しは5か所ぐらいでやったほうがいいと思う。
5か所とは、①医療機関のほかに、②自分の生活圏や③トランスの人たちが集まるコミュニティ、④自分のことを誰も知らない人たちがいる空間、⑤自分のひとりになれる空間あたりがよいのではないか。
自分も3か所ほどジェンダークリニックにかかったが「GIDなんて全員鬱なんだから、まず薬飲んでよ。じゃないと見られない」と言われたこともあれば(そこは今ではGID医療は行っていないが、以前は新聞でコラムを書くくらいに”専門家面”をしていた)、初診で椅子に座った瞬間に「きみはFTMだね」(まだ一言も話してないのに・・・!!!!)とか、異性愛の強制だとか、まぁいろいろビックリするようなことはあったわけ。
こういう話は全然珍しくないので、結論として、自分は「ジェンダークリニックは診断をもらうための場所」だと割り切ることにして、相談は別の場所でやることに決めたし(とはいえ今の主治医とは割と相談できている)、結果として正解だったと思っている。
http://blog.livedoor.jp/mameta69/archives/51906551.html