ぎゃー一回書いた感想全部消えたー
気を取り直し。
「結婚式のために建てられた」「信者のいない」「教会のようなもの」を「結婚式教会」として、思想史・風俗史・ジェンダー(ちょっとだけ)・「本物の」教会との比較・ブライダル産業の歴史・キリスト教受容史(「キリスト教そのものを受容したクリスチャンの歴史」というより「キリスト教的なものの断片を受容した日本人の歴史」)、そしてなにより建築史的視点から論じた本。
「結婚式教会」はゴシックっぽいもの・「なんちゃってポストモダン」が多い、という指摘は、建築畑の人ならではで、面白かった。「写真写り」や「ヨーロッパ的なもの」「非日常性」(テレビゲームの中でキリスト教的なものや教会は非日常的なもの(悪役や癒し。例:ドラクエ))のためにヘンテコなごちゃまぜ建築になっている。「ヘンテコなごちゃまぜ建築」というのは明治期の日本人設計者による教会や西洋建築にも見られるもの。現在における金字塔はディズニーランドか。
んでまあ難点は、この本も論文の寄せ集めなので、同じことが何回か出てくる。
あと、いまだに柳田と高群を引用していること。専門外なのかもしれないけど、もちっと新しい研究を参照してよ。この二人は今じゃぶすぶす批判されまくってるんだしさ。
本読了のことを語る