「千秋楽が特別」って言うのは、興行側の都合です。
その高揚感をほんのちょっとお裾分け、位ならわかる。
でも、他の日とがっちり差を付けてっていうのを表立ってやられると
それは興行側のスタンス、になることがある。
この日だけ特別、優遇しますよ、ってことになっちゃうの。
失礼だなって思うし、私は、それが嫌いなんですよね。
もちろん、失礼だと感じる、とか「ずるい」と思ってしまう気持ちは自分の問題。
だから、わけて考えたい。私が話したいのは、あくまで興行側のスタンスの問題です。
「平等」を求めてるわけでもない。そんな事はあり得ません。
興行は、生もの。毎日同じにしようとしても違う日、だ。
そうじゃなくて、「生ものである」事に甘えるな、と言うのが近い。
だって、どのお客さんにとってもその日が「特別」ですよ。
そこで、興行側が「ここが特別」みたいなことをやるな、って話ですよ。
単純に、ださいなあ、って思っちゃうんですよ…
千秋楽云々はラーメンズの小林君がいい事言ってんだけど
宝塚も素晴らしい。こないだ退団した星組のトップ柚希礼音は
退団公演に向けたインタビューで、繰り返し
「毎日来てくれる人もいるけど、この日が最後、と言う人もいる。
そういう人の為に毎日全力でやりたい」っていってた。(確か、いつも通り全力で、見たいにいってた)
で、ヅカは、スカイステージで舞台を放送する時はほぼ、千秋楽なんですね。
千秋楽は、退団者がいる場合、挨拶があって、そうでなくてもカーテンコールが複数回あったりするので
やっぱり特別なんです。で、その特別な舞台を共有できるチャンスがあるんですよね。
更に、退団者がトップスターだったりすると「さよならショー」と言うものがくっついていまして、
こちらもまた、千秋楽にだけある特別な公演、なんですね(チケットの値段は変わらず)
でも、これもやっぱり、必ずDVD化するし、スカイステージで見られることもあるし
最近は、たまアリや映画館でライブビューイングやってくれたりもするんです。
なるべく、共有してくれるんだよね。だから、不公平感も低いし、公演ごとに差がついた、感じ、少ないなあ。
(ちなみに、公演のDVDは千秋楽じゃないの。公演見にきた人が買って行ったりするからね〜)
そういう話を昨日夫としていたら凄い自慢げに
「だから、100年かけて、おまけを維持しながら満足してもらう為には、っていう、不満をへらすってことをしてきてるわけよ。だから100年続くんだよ」
っていわれました。
まあ、洗練されているなあ、と思います。興行、として。根付くってこういう事よね、とも。
フィギュアスケートも、放送するなら、千秋楽にしてくれたらいいのになあ。