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せきららこのことを語る

塗り絵、ぬりえ、ね。本屋に置いてある、ぬりえ…きっと楽しかろう、と思うの。綺麗だし。うち、水彩色鉛筆もあるし…
でも、ぬったところで、とも思うの。ぬったところで…

そういえば、昔、友人(Aとする)の家で、別の友人(同様にB)とお留守番をしていた時、彼女の趣味と思しき
イラロジの本が転がっており、見てしまった事がある。
(私たちの名誉のためにいいますけれど、文字通り*「転がって」いたし、その時、私たちはそれを見ても大丈夫なものと判断できた)

Bと二人でぺらとめくったらやってあった。「おお、すごい、やってるよー」「イラロジて…やってる人はじめてみた…」(若かった)
ソフトな言葉で書いてるけど、まあ、実際は爆笑しましたよね。
「イラロジて!wwwww」「A!wwwww」みたいな感じで。
重ねて言いますけど、これはその後、互いの笑い話になってるようなお話です。

笑ってはいるが、イラロジがおもしろい、とか、こういう作業がきもちいい、というのはさすがにわかる。

そう、私たちは、Aの意外な趣味を見ちゃった、事実に笑ってて、その意外性がびっくりするほどツボにはまったのだった。
ところで、イラロジ。あれ、最後の方になると、どんどん複雑で難しい絵になってくんのね。
解くと、白いマス目に立ち現れる、絵の大きさが。比例して、マス目の数が。
どんどん難しく、大きくなっていくのね。

最終ページ間近、見開きにあわられたのは巨大な「ハイジ」のイラスト。
その辺りから、Bと私の間には、微妙な空気が……流れるような気がしないでもなかったが、実際は爆笑だった。
怖い、みちゃいけないものを見ちゃった気がする、これは、隠しておこう、見た事を黙っていよう、と二人で言い合い元に戻したのであった。
(その後、帰ってきたAには、Bと私の隠し事をしています、という小芝居をみて、爆笑されたのだった)

あれ?なんの話だったっけ。ああ、そうそう、塗り絵。それで私、あ、そうか、そんなに塗り絵をしたいなら、ほぼ日手帳(マス目)を塗ればいいじゃない、と、思って、買ってこなかったのだった。おわり。