「キス&ネバークライ」は、幼い頃、性的虐待を受けた少女と事件の被害者遺族の青年が、アイスダンスのパートナーとなり、互いを物理的に必要とする関係とサポートしてくれる周囲との関係の中で自分自身の体と心を取り戻す物語だった。作品の本質は作品にあると思うから、残念とも思わないけれど。
ただの事実として、こういう物語を書いている作者が、性的な侮辱と実際の競技に対する侮辱で実在する男性を貶める事には簡単に同調し、更にそこに容姿への侮辱まで書き加えるんだな、ということは理解した。
「枕営業(で生徒に点を出させた)」(性的侮辱&職業倫理・競技の公平性に対する侮辱)→「誰に需要があるんだ」(容姿侮辱)→「あちら(海外)はああいうのが人気ともきく」(……)というやりとりは、不快云々、というお話ではないと思うのよー。