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せきららこのことを語る

ジャッジ資格をもつ経験者、ジャッジについてかなり勉強している選手がいう、「採点についての意見」は、ファンが言うそれとは全く次元が違うと感じる事が多い。視野の広さ、深さ、詳細を聞いて行くとファンのそれとは違う結論道筋を辿ってたりする。知識量や経験則の違いはどうしたってある。
だからこそ、同じ視点で見られる人は少ないから、あまり簡単に口にしないでとは思うけど。
私見だけど、小塚選手のあれは「厳しすぎる」と言ってるんじゃないと思う。そこへの問題提議でなく「評価に対する過剰な緊張があることによって、演技そのものが萎縮してしまう」事を指摘してるだけ。
ジャッジは要素を正確に実施し、萎縮を感じさせない演技に点を出すと思うけど、小塚選手の言ってる事はその難しさを語ってるだけだと思うので、批判でもなんでもない。質の高い演技を目指し競技を発展させて行くという本質からずれてないし、そういう議論はあっていいに決まってる。しかし「やっぱりね!」つって単純に陰謀論込のジャッジ批判にしちゃう外野がいるとそういう意味ある議論もできなくなっちゃう。あと、「採点競技って、いろいろとあれなんでしょう?」ってわかったようなことを言う人たちとか。

ファンだって、ファンのレベルで「ジャッジめ」って言う楽しみがあるはずなのよ。なのに採点競技に陰謀絡めて語る人たちに否定が入らないでいると、それができなくなる。
陰謀論はバカにしちゃうけど、陰謀論の広がりはバカにしちゃいけないなーと思ってる。人間は見たいように物を見るし、信じたいようにもにを信じるんだし。

全日本、回転不足判定は、世界の最も厳しいに合わせたんじゃないかな。エッジエラー、回転不足の無いジャンプが求められてることはもうずっとはっきりしてたし。羽生選手くらいから上の世代は、コーチや本人の対応の早さが物を言うってとこもあるんだとおもう。
それを踏まえた上で、「萎縮」は私も感じました。同時に、要素の質や要件を満たしているけれど「シニアで世界で戦えるスケートかどうか」っていう事とか。
でも、代表選考はそれを考えられたものだから、そこにジャッジのメッセージはあるんだな、と思います。