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せきららこのことを語る

雨子さんに、宝塚DVD(ベルバラと私のおすすめのショー)をお渡しした所、「私、これを楽しめるかどうか…」と酷く不安げだったのです。「昔見たけど、よくわからなくって…」と。そこで、宝塚をお薦めするいくつかの理由を考えました。

・まず、ひゅーひゅー言う必要はない。
男役かっこいーーきゃーーっていうのは、ある程度段階を踏んだ後で、「あいつ…愛おしいな」とおもうことはあっても「と・き・め・くぅーー」みたいなのは、まあ、誰でもそうなるってわけじゃないし、私の体感では、ヅカのファン層は、「ときめくこともあるけどそれがメインじゃない」という印象です。
夫曰く「ファンの人たちは、思っているほど『きゃーかっこいー♡』と思ってみてるわけじゃないよね」です。
スケーターを見る感覚、でいいです。いつの間にか、かっこいいと思ってる自分に気がつく事はあるかもしれませんが、かっこいいから好き、な訳じゃなさそうですよ。

・突っ込んでいい。突っ込みまくるといい。
通ってきた文化圏にもよりますが、どんな道筋を辿っても、宝塚のオリジナリティを感じずにはいられないでしょう。それを「突っ込む」のが、いりぐちとして最適化と思われます。
突っ込む、と言うのは、一度受け入れつつ、受け入れ難い事を口に出す、と言う事です。おもしろがる、と言う事です。「羽根でかっ」「まぶしっ」「あ、アンドレ〜〜〜!!wwwww」大体、そういうツッコミが入ります。面白いです。あと、セリフを真似するのも面白いです。

・凄くお金がかかった本気の学芸会
です。しばらくはそう思っていました。でも、見ているうちに、この学芸会はなかなか凄いぞ、となるのが、宝塚です。ある種のフォーマットがありながら、意外な冒険もたくさんしているし、芝居心みたいな物を見る事も出来ます。
でも、とにかく、まずは、突っ込んで、セリフのモノマネをするといいでしょう。
「のむなー!」「おれは・・・おれはおまえをころそうとしたんだーー」
「アンドレ…おまえ…みえていないのかーーー!」「なぜついてきたーー」
あたりが、真似しやすいでしょう。がんば。