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せきららこのことを語る

とにかく私は、哀しかったんですよ。

選手に対する性的妄想を表現に落とし込んだ、という趣旨の言葉を発する人に対して
聞き手が「そんな事言うとファンに刺されるよ」って言ってたりして。
私、あれも凄く嫌で。

だって、「ファンが刺す」ってどういう事?って思って。
それ、「怒り」や「糾弾」の意味で刺す刺されるって話じゃないよね?って。

そもそも、この「刺されるよ」の使い方って、いわゆる刃傷沙汰で刺される事を危惧する、という類いの慣用句だよね。じゃあ、それの意味するところは何かって言うと、あ、嫉妬してファンは刺す、と思われてるんだ、って。

という事は、例えば「アマチュアの選手に対してそういう発言はハラスメント行為ですよ」という言葉も、嫉妬と受け止められる可能性は大いにあるんだな、と思ったら、本当に哀しくなって。

ファンと選手の間で深刻なハラスメント行為は、簡単に行われてる。

ファンの側が、そういうものは性暴力になりうる、という想像をしなければ。
女性ファンの場合、自分が性的加害者になるという意識が凄く低いんだな、と言う気もするし。

そういうやり取りを、女性性に関する発言に対して、ある程度信頼している人たちがしている、という事実に、ショックを受けた。なんだ、全然生きやすくなってない、って思った。本質は一緒だ、って。

それから、結構そういう返信をいただいたんだけど
「そういうジョークを受け入れられない」自分自身を責めるような、そういう感情を抱く人は結構多いのかな、と感じた。ていうか、私は割とそう。神経質なのは認めるが。

セクシャリティに関わる冗談や下ネタは、受け入れられない自分が
「冗談がわからない」「野暮なのかも」「神経質なのかも」と感じてしまって、余計に苦しい。じゃあ、私がそういう冗談や下ネタをいっさい言わないかっていったらそういうタイプでもないし。

まあ、個人的には、オチが秀逸であるかどうか、で不愉快になるかならないかを決めているんですけど。