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せきららこのことを語る

「アナと雪の女王」の劇中歌「Let it go」日本語訳が全然違う、という話は以前から言われてて、特に、ああいう、希望に満ちあふれた歌じゃない、という話をみかけたんだけども、あの歌、松たか子は「あの歌詞そのままのまっすぐさ」では歌ってないでしょう?

「抑圧からの解放」に対する「エルサの期待」は感じるけど、それは「希望」ではない。
「次期女王だし、パパとママは私のことを考えてこうしてくれたわけだし、だから今まで黙って従ってきたけど、怯えて暮らすのはもうたくさん!」っていう、それが正しいってわけじゃないのはわかってるけど、もううんざり!からの爆発、でしょう?

だから、結構歌はやけっぱち感もあるし、その危うさがありつつ、彼女の人生に、プロセスとしての「解放」が必要、というような肯定も感じた。

要するに、あの歌の訳が、うさんくさいくらい前向きなのは、エルサの躁状態を表しているんだと思ってる。

(…と、思ってるけど、普通に前向きな歌なんだろうな、ともおもってる)