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せきららこのことを語る

花子とアン

もはや流し見どころじゃなくて、声も聞こえてない時もあるんだけども、花の想像は、現実に起こりえないこと(当時の価値観では考えられないこと、も含めて)を想像した時のセンスが雑すぎるんだよなあ。「そうじゃない」(んじゃないかなー)感ハンパない。
そして花よ…山梨に帰ることを前提としてるのかなあって思ってはいたけれど、まさか本当に、自分の受けた投資を生かすことなく、結果的に食い扶持を増やす為だけに帰るつもりでいたなんて。は、はばたけそうぞうのつばさー。

美しすぎる嫁をもらってでへでへしちゃう石炭王ぐうかわ…やんややんやとはやし立てる招待客と嫁を自慢するあの婚礼は、現代で言う所のセレブのお嬢様が田舎のヤンキーと結婚して、はっちゃけた披露宴に目を白黒させる、という図式で、お嬢様側の招待客によって冠婚葬祭板に書かれそうな案件ではあるけれども、なんだかんだで歓迎されてる様子はかわいらしく面白く、例えばあそこにいたのが、蓮子でなくて花だったら…いや、蓮子でもいいんだけど、そして今あそこで描かれている中園ハナではなくて、私たちの考える(妄想する)吉高花だったら…!

蓮子のような奇麗さはないけれど、かわいくて若い嫁が、勉強を続ける為に年の離れた石炭王に嫁ぎ、価値観の違う愛情表現(かわいさあまって招待客に対して見せ物扱いしてしまう)に戸惑ったり腹が立てたりする披露宴を経て、元妻にはいないが外にはいた子どもや、披露宴当日にも繰り広げられる女遊びに目を白黒させながら、やがてそのまっすぐな気性と、想像力による愛情と憎めなさで(マシュウやマリラが、アンにそうなったように)屋敷の物たちを懐柔し、少しずつ生活や価値観を変えていき、やがて石炭王の女性観、結婚観も変わっていき、同時に、花もまた勉強を続け、次第に自立し、自立とともに、石炭王の愛情を理解するようになる自立と夫婦愛の物語…だったら、どんなにか面白かっただろうか!(私が)