反論もお怒りも覚悟して書きます。
フィギュアスケートは,氷の上に,図形を描く競技、なんです。
音楽がなって,選手が体を動かす。そこには、確かに「踊り」がある。
だから、ダンサーや,バレリーナや,それらの経験のある人が,体の動きに注視して、彼らにしかわからない目線で、色々なことを言うのは,わかります。それ自体に,価値がないとも思いません。
「踊りである」ことも「ダンスである」ことも事実だから。
トップレベルの選手は,バレエをやっていたりだとか,ダンスだけ専門の先生に付いて,ならったりしていますし、美しい動きの価値ってありますから,フィギュアスケートにおいて,「ダンス」の要素が重要なファクターである事も,事実だと思います。
だけど、それは、やっぱり、本質、ではないんですよ。採点云々じゃなくて。ただひたすら,それが本質の競技ではないって思うんですよ。見れば見るほど,そう思うんです。
観客は,様々な経験と自分自身の持っている価値観のフィルターを通して選手をみると思います。音楽家は音楽を,ダンサーは体のムーブメントを,演劇が好きな人はそこに物語を、ほんのすこし、人よりも注意して,みてしまうかもしれない。それを意識していないと,「わかったようなこと」言っちゃうと思いますよ。
「バレエ歴20年の私から言わせてもらうと」とか「音楽をやってるわたしからいわせてもらうと」とか。
言う必要、ないんですよ。いやあ、言ってもいいけど,せめて戯れ言だと思っててくれ,とは思いますよ。いらっとしますよ。ファンとしては。