宮本先生の「砥石」の例えも絶妙だな、と思ったが、今週、「自分のやりたい事を選ぶ道というのもあるんだ」と気がついため以子が、とはいえ、「やりたい」という気持ちだけじゃダメなんだ、ということに気がついて行くのが何とも小気味良い。
朝ドラならではのテンポの良さだけど、毎日の積み重ねが丁寧だから、無理はない.
「料理(この場合は”食べさせたい”)は愛情」なわけだけれども、それが何故愛情なのかというと、一つ一つ、細かな技術や、考えに基づいて、きちんと作ろうと思えば思うほど、どれもおろそかに出来ないからなんだよね。その過程が、愛情なんだ。
お母ちゃんがめ以子を気にかけつづけていたのは、同じ女性としての目線だけじゃなくて、忙しくて教えてあげられない事への負い目もあったんだなあ。切ない。切なくて、苦しいけど、納得の場面。なっとうくう、である。(とはいえ、働くお母ちゃんの背中と、お母ちゃんの教えている別の事は、め以子、叩き込まれているとは思うけれども)
西門にもまた、夢の入り口で、具体的な技術について「だめだし」してくれる大人が現れる。大人が出来る事を、ちゃんとやるって大事なんだよな…。