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読了のことを語る

レ・ロマネスク TOBI の『ひどい目』を読みました。

苦学の末やっとこさ就職したところが給料不払いの上二ヶ月で倒産したのを皮切りに、就職するところ就職するところ倒産し、あげくの果てにアパートに泥棒に住み着かれ、ほとほと嫌になり渡仏して一週間で銀行強盗に腹に銃口を向けられ(中略)、気がつけばピンクの衣装を身につけ世界中をライブしてまわることになっていた TOBI さんの来し方をインタビューで綴ったこの本。頁をめくる度に「……へっ!?」ということが重なるというか、「いやまて、この前段もよくわからないことになっているのに」と驚き、恐怖すら覚えながら読み、最後にははらはらと涙に濡れて、思わず CD をかけてしまう。あんなこととやこんなことがあってそしてこんな曲が……と思って聞いても特に印象は変わらない……が、読んでよかったです。現状、頭の中の地図にはピエール・バルーと高橋幸宏のあいだに TOBI がいる。