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読了のことを語る

トマス・ピンチョン『L A ヴァイス』
(以下、適当に引用)
「ーどうなの、私のこと怒ってるの、怒ってないの?」
「選択肢、それだけか。ちょっと考えるから待って……」
「FBI のあの人たちには、前に一度助けてもらったことがあってね。それで簡単に借りを返せる方法がないかってー」
「どうせそうだよ」ドックは言った。「オレって簡単なんだ」
「やっぱり怒ってる」
「もう収まった。けど、あんた、そういうことは前もって頼んでおくもんでしょ」
「断られるに決まってるじゃない。あなたたちみんな FBI 嫌いだし」
「何だよ、その、オレたちみんなっていうのは? オレなんか、ディック・トレイシーのジュニアGメンだったんだ。キットを取り寄せてさ、近隣一帯を(以下、あんまりなので略)」

っていう。足止めを食らわされること数知れず。「引用も多そうだし、丸三日かかるかな」と手にとった本にまさか四ヶ月つきあわされるとは。その間に映画版を三回見、ニール・ヤングとビーチボーイズを延々聞き、最終的には「ラブ & マーシー」も見たし、関係ないかもしんないけど「ドローン・オブ・ウォー」だって見たんだ。サントラだって買ったし今だって聞いてるし、これを「乗りかかった船」と呼ばずになんと呼ぼう。夕べ「く〜」となりながら『競売ナンバー49の叫び』を注文した。『ユリイカ』のポール・トーマス・アンダーソン特集は図書館で借りる。そこまでをして区切りとする。もーーーー!!