id:quadratus
捨てられないもののことを語る

書庫を片づけるたび俎上に上ってはもにょもにょと戻されるのが古い辞書の数々。
新しい版をデジタル版で買って使っているものの旧版とか。
脳裏に浮かぶのね、2030年とかに電力が途絶え荒廃した世界でキャンプ生活を送るジンルイの群れの一角で、突然変異した獣の脂で作ったランプですがるようにぼろぼろの辞書を読み耽る自分の姿がね、その世界では紙の辞書を持っていることが最後の希望だったりしてね、