上司へ報告するとき、楽観的な私の口グセは「大丈夫です!」。
しかし、次の日も下振れ……
そしてある日、「明日は計画通りいきそうか?」と聞かれたときでした。
いつものように「大丈夫です!」と返した私に対し、上司はこう言いました。
「佐藤くんの大丈夫は信用できないから、これからは大丈夫禁止。全部数字で話して」。
これがなかなかツライ。口グセはなかなか抜けず、つい出てしまうのです。
その後つい大丈夫が出てしまうと、その度に本気で怒られ、そのあとの説明がうまくいかない。
ただ、禁止令が出たことで、私も数字での原因究明に徹するようになり、
日に日に実績が計画に近い数字に落ち着くことが多くなりました。
そうして「大丈夫です」という言葉を使う機会も自然と減っていきました。
そんな私が、今年1月にプレジデント社に転職、プレジデント編集部に配属になりました。
そして、はじめて携わることになったのが最新発売号の「一日で数字に強い人になる」という特集。
担当記事は企業トップの方へのインタビュー企画でした。
その中で、あいおいニッセイ同和損保の鈴木久仁社長へインタビューをしているときに、
かつて聞いたことのあるエピソードを耳にしたのです。
「『大丈夫です。頑張ります』という返答が一番信用できない。こいつはダメだと思う」(鈴木社長)。
ドキリとしました(笑)。私はその場であの営業時代を思い出し、一気に身が引き締まりました。
同特集内では鈴木社長のほかに富士フイルム古森重隆会長、三菱電機柵山正樹社長、
ボストンコンサルティンググループ水越豊日本代表にもご登場いただきました。
数字をどう見るか。どう伝えるか。経験から身につけられた方法論を語ってくださいました。是非ご一読ください。
P R E S I D E N T N E W S Vol.515(2015.3.10)