…ただ一つ問いただしたのは、「自分らしいか」ということでした。どんな時でも自分らしくいることが私には一番大事でした。
その後の人生で私は、ビートルズが解散する要因になったなどと、世界中からいわれのない非難を浴びる状況も経験し、ジョン・レノンが亡くなった後も長くつらい時間がありました。それでも、自分らしさを諦めたことはなかった。社会や周囲の要求に合わせた生き方では、どうしても心が弱くなりますが、自分らしくあり続けるその一点で強くいられたのです。
(中略)
私たちが、自分の力を頼りに再興を考え、そのために行動する。それは国だけでなく、実は「自分を再興する」ことにもなるはずです。失望しているときでさえも、チャレンジすることを書き出してごらんなさい。そう、あなたがしようとしているえことをすべて。そして想像してください。それが現実になっていることを。
仕事力 「心の光を消さないで」3. 夢を書き出しなさい. オノ・ヨーコ. 朝日新聞朝刊. 2013.1.20. p. 32.