キッスのジーン・シモンズが鬱に悩む人達に対し「死にたければ死ね」と発言したことに対し、依存症から立ち直った経験を持つシックスは、鬱に悩まされる人達は「なに喋ってるのか自覚してない連中の言うことは聞かないように」と、自身のラジオ番組『Sixx Sense With Nikki Sixx』の中で警告した。
「正直言って、俺はジーンのことは好きだが、この状況においては好きじゃない。ジーンの言ったことは好きじゃない。だって、20歳のキッス・ファンがこれを読んだら、“そうか、彼の言うことは正しい。俺は自殺すべきだ”って考えるだろ」
「俺はドラッグとアルコールと手を切った。人生で一番大変なことだった。ヘロインは止められないって思っていたからね。ヘロイン止めたら家から出られなかった。社交術なんかなくて、どうやって人と接したらいいかわからなかったんだ。どんどん、どんどん鬱がひどくなっていったよ。それで、セラピストのとこへ行ったんだ。セラピストなんて初めてだった。そこで“絶望してる”って言った。もし、ジーン・シモンズのとこへ行ってたら、“ニッキー、鬱なんだったら自ら命を絶つべきだ”って言われてたんだろうな。でも、セラピストはこう言ったよ。“出口はある”って。そして、当時は試薬だったプロザック(抗鬱剤)をくれて、俺は正しい方向へ進みだした。その薬も止め、鬱からも抜け出せた。それで、4人のビューティフルな子供を持つことも『ドクター・フィールグッド』を作ることもできたんだ」
「俺が鬱に悩む人達に言いたいのは、脱出方法はあるってことだ。出口はものすごくたくさんある。そして、唯一の方法がいなくなることだなんて言うロック・スターのインタビューに耳を傾けて欲しくない」「アメリカ人の10人に1人は、人生のどこかで鬱に見舞われいる。このことも考えてみるべきだ。人生のどこかってことは、来るけど去る…。全ての悪いことは変化するって言うだろ。全ての悪いことが一過性のものなんだよ。落ち込んだら、それを心の奥にとどめ、自分が何言ってるのかわかってないような連中の話は聞くな」