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読了のことを語る

「とっぴんぱらりの風太郎」 万城目学
・貸し出しカウンターで手渡されてびっくり。分厚い…。
・腰の抜けそうなタイトルに、軽妙で愛らしい装丁。
・なのになのに!万城目学の作品って、どんどんスケールというか視野というか懐というか、そういうものが大きく広く深くなっていると感じていましたが、さらにひらりと軽々と、深く重い高いところへ連れて行ってくれたかんじがします。
・登場人物が瑞々しい。泣けてくるほど。
・ひょうたんやら妖術使い(?)やらのマジカルワールドと、凄惨な戦場の現実が“忍者”によって不思議に混ざりあっていました。力一杯書いてあるんだけど、力技ではないかんじっていうか。
・後半、怒濤の展開です。若干長くなり過ぎな気もしますが、それだけ、どの登場人物にも気持ちが入っていたのだろうなぁ。
・私は蝉が好きです。