『やんごとなき読者』アラン・ベネット著(市川恵里 訳)
・読了でみて面白そうと思ったのです。
・面白かった。
・女王というのが立場とか義務とか、そういうものを窮屈に感じているのかと思ったら、そういう者として生まれ育ち生きているので、メンタリティも相当違うものと描いてあるのが、興味深かったです。
・と同時に、一人のお年寄りとしても存在していて、それが相まって「誰とも共有できない自分だけの人生を生きてきたお年寄り」っていう「ごく当たり前のお年寄り」の姿が見えてくるのも面白かったです。
・本を読むってどういうこと?というあれこれも面白かったし。
・あまりにも有名な方が主人公なので、お話でありながら本当のことのように思えてしまい、実に楽しいお話でした。
本読了のことを語る