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読了のことを語る

『窓から逃げた100歳老人』著:ヨナス・ヨナソン

ちょっとネタバレあり。

・読み始めて『ソフィーの世界』を思い出した。現代史こそがスラップスティックであるという意味において。でも、この作品はスラップスティックの向こうに意味を見いだしている。あくまでも一人の人生において。でも、それって、歴史の変転を個人は越えられるということじゃない?アランの口癖は、こういうことか。
・あと『スローターハウス5』も思い出した。一瞬、SFじゃなくても歴史をこうも軽妙に行き来できるのかーと思ったけれど、作者の負っているものも、内容も違うもんなぁと思い直した。
・思い起こしていたのが、この2作品だったので、コメディとしては受け止められなくて、ブラックブラックブラックユーモアだと思っていたら、ラストがよくて胸を撫で下ろしました。

あと、引っかかる二点はスタコメに。