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読了のことを語る

『結局、どうして面白いのか 「水曜どうでしょう」のしくみ』佐々木玲仁
・「水曜どうでしょう」の成り立ちと仕組みを解き明かすことが、「水曜どうでしょう」を見ることに、果たして何かしら+になるのか?というと、別になりません。どうしたって、「水曜どうでしょう」は面白いのです。それでも読んでよかった、面白かったと思う点は
1) インタビューに答えている藤村D、嬉野Dだけでなく、鈴井さん、大泉さんの「プロの仕事」を見ることが出来る。
2) 「水曜どうでしょう」が大好きな一人の臨床心理士が、ほんとに好きだから好きで考えて語っている姿を見ることが出来る。
です。

「水曜どうでしょう」を観て、笑う理由、感動する理由、すっきりしたり、ほっとしたりして、旅から家に帰って荷物を解いて、あぁ家はいいなぁって思って、また明日から新しい旅に出かけるぞ!みたいな気持ちになれる理由、それらに言葉を与えられる必要は全くないけれども、本の最後の最後になって、何故それを言葉にしなければいけなかったかがわかります。「水曜どうでしょう」が与えてくれるもの、「水曜どうでしょう」に与えられるものを自分の中で形にして、もう一度ぎゅっと抱きしめる、誰かにそうしてもらうために書かれた本だと思いました。