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読了のことを語る

『姑獲鳥の夏』京極 夏彦
・怪奇と言うより猟奇的。
・主人公側の人間が学生時代の友人とその妹なので、なんていうか身内身内したかんじがする。文筆家、神主(で古書店主)に、探偵と刑事って、他の作品で主人公になりそうな職業がもれなく登場していて、みんな仲良し。
・お話は「この世には不思議なことなの何もないのだよ」という言葉を免罪符に猟奇趣味てんこもり。怖くはないけれど、気持ち悪さが残って、翌日眠れなくなる、目が覚めちゃうというオマケ付き。
・一番の謎が放置されるので(しかも一番気持ち悪いところ)、辛い。
・読みやすい。盛りだくさん。