「からくりからくさ」梨木香歩
・一つで一作品できるテーマをいくつも含んでいて、目眩がしそうです。なのに、さらりと話は進み、終り…。でもお話が本の外まで続いていそうな、そういうかんじです。
・登場人物がいろいろな経験はするけれど、多分に精神的な体験なのです。それを補完するように、お面のエピソードや宿縁が語られるのだけど。人一人が人生を生ききって悟るような事柄が、1年という時間の中で多感で聡明な女性4人(+時間を超えて現れる人々物事)の関係性の中で描かれているので。う〜ん。
・登場人物たちと同年代の頃に読むべき作品ですね。
・でも面白かったです。全部ぐわーって読むより、ぱらりぱらりと読む、それも再読すると、よりよい本だと思いました。
本読了のことを語る
