色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
ハンサムボーイの受難を描いた物語だった。
顔立ちがよく家柄がいいことのメリットデメリットが浮き彫りになっていた。
「なぜこんなことがおきるの?!」「ハンサムだから」「お金持ちだから」
なしに考えられないあれこれが起きる。
「神の子どもたちはみな踊る」の「蜂蜜パイ」が好きな人は好きかもしれない。
と思ったらヒロインの名前が「蜂蜜パイ」の娘の名前だった。
「すーぐ読めるわよ!あっという間!でもなんだかぜーんぜん!わけわかんない」
と言いながら毎回村上春樹の新作を買う継母ちゃんを見て春樹すごいなと改めて思う。
ネットを見るようになって目が滑ることこの上ない今日この頃、驚愕の読みやすさであった。