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勝手に引用のことを語る

一番難しいのは「生き残ること」、大塚明夫が「声優」という職業を語る
http://gigazine.net/news/20120506-digitalcreator-machiasobi8/
「ほんとバクチなんですよ。僕らの時代なら人よりちょっと上手ければ見てもらえるっていうケースも考えられたんですよ。あれから二十幾とせが過ぎまして、世の中を見ていますと、うまい下手というのはさして変わらないんですね。それよりもやっぱり愛嬌があって、人好きがして、かわいがられる人じゃないとまず、チケットがゲットできない。で、その人が幸運に恵まれて、チケットをゲットできて、ぽんと売れて。で、ここで初めて技術力が必要になってくる。その時のために、必要にならないかもしれない技術力を磨く努力っていうのができるのかどうか。大抵の人は商売になりません。お金になりません。運がいいと人気者になれて、力があると、生き残っていける。でも幸運がなかった人は、力があっても売れずじまい。そういうリスキーな仕事を一生やれる覚悟があるかっていうことをまず、自分に聞いてみてください。40、50になってからじゃ取り返しが付きませんからねえ。」
「要は好きかどうかってそれだけなんだよね。自分が好きだからやってるってことだと、どういう結果が出ても人の罪にはできませんから。事務所が悪かったとか、先生が悪かったとか、色んなことが人のせいに出来ます。でもそういう人は続かないと思うんですね。僕も物の弾みで始めたんですけど、芝居をやる上において、商売ではない世界に足踏み込むんだから、商売のことは考えてはならないっていうふうに自分で決めてましたね。運がよければ当たるだろう、運が悪けりゃだめだろう。でも俺は当たる、っていう非常に根拠のない確信がありました。」
「沢山やるにはどうしたらいいかって言ったら、売れっ子にならないと飯は食えないんですよね。だからそんなことを考えるよりは、地道に働いてまっとうな人生を生きた方がいい。それができないっていう方、さっき手あげてくれた方の中にいませんか。自分にはまっとうな人生は歩めそうにないなっていう人……あ、何人かいますね。多分その人たちにしか、覚悟は持てないと思います。ただ、食えるか食えないかとは別です。覚悟と運とは別だから。だからさっき手を挙げなかった人の中に運のある人がいるのかもしれない。本当にわからない。まっとうな職業じゃだめですって言う人じゃ無いと続かないかもしれないね。僕も生産社会の人から見ると、ドロップアウトしているというか、アウトサイダーというか。」
「でも僕は自分の声を商品にするって考えがあんまりないので。声を商品だと思っちゃうと、多分どの役をやっても同じしゃべり口で同じ声で、かっこいい声を出してやっちゃうと思うんだけど。商品だけど商品じゃないっていうかね。」
「「とにかくかわいがられなさい」ということ。誰にも顔と名前を覚えてもらって、かわいがられないと仕事なんて無いんだから。とにかくかわいがられなさいと。これはある意味真理で、例えば学校の同期の中で自分が一番上手いっていうんで、ちょっと天狗になったりするじゃないですか。それって一番損なのね。その中でちょっとくらい上手くても、僕から見ると全部同じにしか見えない。そこで天狗になってる子なんていらないよ~ってだけのことになっちゃうから。その辺に気をつける意味で言えば、とにかくかわいがられたもの勝ちだっていう考え方は正しいと思いますね。まあ、それで仕事が転がって来たときに、下手だとちょっとしんどいんですけどね。下手でも仕事をがんがんやっていくうちに段々上手くなっていったりするんで、とにかく現場に出してもらうことが一番の勉強だと思うんですけどね。」
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どこのギョーカイも、なんか、同じような・・・